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一般市販されても使い勝手が良さそうな素材

パナソニック、スマホなどの組み立て用に「時間差硬化UV接着剤」を製品化

2016年08月25日 19時00分更新

文● 行正和義 編集/ASCII.jp

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時間差硬化UV(紫外線)接着剤(Fine Glue:ファイングルー)」

 パナソニック オートモーティブ&インダストリアルシステムズは8月25日、モバイル機器の筐体とパネルの接着・組立てに適した「時間差硬化UV(紫外線)接着剤(Fine Glue:ファイングルー)」を製品化したと発表した。9月から量産を開始する。

 モバイル機器やカメラのケースやパネルの接着する際、熱硬化性の接着剤または紫外線硬化の接着剤が使用されている。UV硬化タイプは部品に熱をかけることなく紫外線照射するとすぐに硬化するため便利な一方、照射できない部分やUVカットタイプのパネルには利用できないという難点があった。

硬化までの時間に余裕ができるため、筐体に本材料を塗布して紫外線照射後、粘度上昇するまでの時間でUVカットパネルなどを設置し位置調整できる 

 「時間差硬化UV接着剤」は、照射後2分してから硬化が開始する。これにより、部材の組み立てで紫外線が届かない箇所の接着が可能なほか、接着後に部品の位置合わせが可能。熱硬化接着剤に比べると低温で硬化し、また硬化完了までの時間は温度60度で10分程度(現行の熱硬化接着剤は150度で60分程度)と短く、作業時間を短縮化できる。

 スマホなどのデバイスやディスプレーパネル、カメラ、ウェアラブル機器などさまざまな用途に利用できるとしている。

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