楽天(株)が4日発表した2016年12月期第2四半期(1~6月)決算は、売上高が同11.1%増の3689億600万円、営業利益が同11.8%減の487億8400万円、四半期利益は同4.3%減の265億6800万円となった。Fintechは好調だったが、国内ECで積極的な販促活動を実施したこともあり、増収減益となった。
インターネットサービスでは、主力の国内ECで積極的な販促活動、顧客満足度向上に向けた取り組み、スマートデバイス向けのサービス強化、楽天経済圏のオープン化戦略などを実施。国内ECの売上高は同7.6%増となった。インターネットサービスの売上高は同14.4%増の2276億2900万円、セグメント利益は同17.8%減の295億500万円となった。
Fintechの売上高は同7.9%増の1457億4500万円、セグメント利益は同2.6%増の336億4000万円となった。「楽天カード」会員の増加でショッピング取扱高が同21.1%増となった。
第2四半期の事業別業績は、国内ECが前年同期比6.9%増の725億2700万円、営業利益が同24.6%減の175億800万円となった。四半期ベースでの営業利益は、過去2年間で最低の数字となった。
国内EC流通総額は同10.9%増の7113億円。楽天市場の流通総額のうち、楽天カードの決済比率は過去最高の47.1%となった。楽天市場のモバイル流通総額比率は、同10.1ポイント増の58.6%となった。