(株)インプレスホールディングスが27日発表した「電子書籍ビジネス調査報告2016」によると、2015年度の電子書籍市場規模は前年比25.1%増の1584億円、電子雑誌市場規模は同66.9%増の242億円となった。
同調査は(株)インプレスのシンクタンク部門のインプレス総合研究所が実施したWEBアンケート調査。NTTコムリサーチとコロプラスマートアンサーが保有するモニターを対象としている。調査期間は6月。
電子書籍と電子雑誌を合わせた15年度の電子出版市場は1826億円。電子書籍・電子出版市場は16年度以降も拡大基調を維持し、20年度には電子書籍市場が3000億円、電子出版市場は3480億円に拡大すると予測した。
電子書籍市場規模のうち、コミックは同25%増の1277億円(シェア81%)、文字書籍(文芸・実用書・写真集など)は同27%増の308億円(同19%)となった。
無料マンガアプリ・サービスの利用率は、スマートフォン調査で同3.2ポイント増の28.6%、PC調査で同0.8ポイント増の14.1%となった。無料マンガサービスは、広告収入と有料販売、課金制度などで収入を得ているが、15年度のマンガアプリ広告の市場規模は同2.9倍の41億円となった。
