(株)デジタルガレージ(DG)、(株)カカクコム、(株)クレディセゾンの3社は4日、ブロックチェーンや人工知能(AI)、VR/ARなどの分野で次世代の事業を共同で創出することを目的に、オープンイノベーション型の研究開発組織「DG Lab」を設立した。東京オリンピック開催の2020年までを第1フェーズとして活動する。
「DG Lab」はグローバルな視野で研究開発に取り組むため、日本(東京)と米国(サンフランシスコ・ニューヨーク・ボストン)の4都市に拠点を置く。インターネットに関する先端事業を手掛けてきたDGと、「価格.com」「食べログ」などのサービスを提供してきたカカクコム、グループ3500万人の顧客基盤を持つクレディセゾンが共同で運営することで、グローバルに広がる研究成果につなげる。
同Labでは、「デザイン×データ×テクノロジー」をキーコンセプトに、「ブロックチェーン」「人工知能」「VR/AR」「セキュリティ」「バイオテクノロジー」の5分野を重点分野とし、5分野で高度な技術力を持つ国内外の投資先企業と連携し、新たなプロダクトやサービスの基礎となる研究に取り組む。また、「協賛パートナー」として賛同する企業を募集し、参画企業には研究成果を優先して提供する。広告・自動車・家電大手・通信キャリア・放送/コンテンツなどさまざまな分野から参画企業を募り、オープンイノベーションを実現する。
5分野のうち、「ブロックチェーン」はDGの子会社が出資したBlockstream社と連携し、「人工知能」は(株)電通と合弁で設立したDG子会社の(株)BI.Garageが手掛けるデータサイエンス事業を応用する予定。「VR/AR」は電通とDGの合弁会社(株)電通サイエンスジャムと連携する。
また、数々の先端テクノロジーを保有する(株)ソニーコンピュータサイエンス研究所、「マンガ」「ファッション」などのコンテンツを持つ(株)講談社、証券分野では大和証券グループ、技術開発ではTIS(株)と連携する。クリエイティブ・アドバイザーには世界的クリエイターのレイ・イナモト氏が就任した。