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韓国と日本のAWSコミュニティが共催した勉強会ではAWSかるたも登場!

「近くて、遠い国」のエンジニア同士でも技術でつながれる

2016年06月02日 07時00分更新

文● 大谷イビサ/TECH.ASCII.jp 写真●JAWS-UG

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kintone推しからJAWS DAYS 2016の基調講演の再演まで(金春さん)

 Tech Dayも午後を過ぎて、いよいよ日本のメンバーのターンに移る。トップバッターとして登壇したのは、2015年度のJAWS-UG代表であるアールスリーインスティテュートの金春利幸さん。「Broken Englishですいません(笑)」と会場に謝りを入れつつ、英語のプレゼンテーションに挑む。

日本勢のトップバッターとなった前JAWS-UG代表の金春利幸さん(アールスリーインスティテュート)

 自己紹介と会社紹介を終えた金春さんは、コミュニティの話の前に同社がコミットしているサイボウズの「kintone」の説明を開始する。「kintoneはREST APIを持っているので、他のクラウドと連携しやすい」と、ドラッグ&ドロップでデータベースアプリを作れるkintoneのデモを披露する。

 同社ではkintoneの販売だけではなく、他のクラウドとのインテグレーションも積極的に行なっている。金春さんが披露したのは、AWSをフロントエンドに、バックエンドにkintoneを持ってきたECサイトの事例。ここではメール配信サービスのSendGridやさくらインターネットのサービスとも連携しており、まさにクラウドを適材適所で使っているところが印象的だった。ちなみに後半のQ&Aでもkintoneへの質問が相次ぎ、韓国でもkintoneへの関心は高いようだ。

kintoneやAWS、他社クラウドを用いたインテグレーション

 さて、いきなりのkintone推しの後、金春さんは先日のJAWS DAYSで披露した基調講演の一部を再演する。金春さんはJAWS-UGの活動状況やJAWS DAYS、JAWS Festaなどを写真で紹介した後、これらのイベントが地方も含む全国に散らばるJAWS-UGのメンバーで実現されてきたことをアピールした。

 活発な活動を通して、日本最大のエンジニアコミュニティに成長しているJAWS-UGだが、金春さんはキャズムカーブのうちアーリーマジョリティが参加している段階で、このまま上昇気流に行くか、そのまま停滞するかの分岐点に差し掛かっていると指摘する。そして、こうしたコミュニティ活動を継続的に拡大していくには、なにが必要になるのか? 金春さんはコミュニティの価値について言及する。

 クラウドのワクワク感を共有できるJAWS-UGのようなユーザーコミュニティ。自身が発表する側に回れば、もっと仲間が増えるというのが金春さんの弁。そして貢献を続ければ、全国で仲間ができる。これは日本でも、韓国でも同じことだ。「僕はコミュニティを通して、たくさんの友人ができた。そして、今日は韓国にも友達ができた」と金春さんは聴衆に語りかける。

韓国でも貢献を続ければ、仲間が増える

 そして、コミュニティに参加することで、人生が変わった人もいる。多くのメンバーがコミュニティを通してよりよい条件で転職を実現。さらにはコミュニティ活動で「クラウド婚」を実現したメンバーもいる。まさに人生が変わったわけだ。

 金春さんはコミュニティの成功はひとえに参加者の貢献にかかっていると語る。まずは参加し、次に登壇し、最後はコアメンバーになる。もしくはイベントをスポンサーすることも重要な貢献だ。「クラウドの技術は多岐に及んでおり、1人で勉強するのは難しい。でも、コミュニティに参加すれば、容易に勉強できる。なによりも楽しむことが大事」と語った金春さんは、聴衆にコミュニティへの貢献の重要性をアピールし、セッションを締めた。

AWS麻雀とAWSかるたが韓国リージョンでもアベイラブルに(赤塚さん)

 続いて登壇したのは、今回のイベント実現にもひときわ尽力したJAWS-UG山形の赤塚誠二さん(サーバーワークス)。自己紹介とJAWS DAYS 2016の詳細について英語で説明した。

顔抜きジャーナリストとしておなじみのJAWS-UG山形の赤塚誠二さん(サーバーワークス)

 赤塚さんは自身の活動拠点である山形と鉄板ネタである顔抜きジャーナリストとしての活躍をアピールしつつ、サーバーワークスの会社概要を説明。Premier Consulting Partnerとしての高いシステムインテグレーション能力やMSPなどの事業、クラウド監視ツール「Cloud Automator」などをアピールした。

 さて、赤塚さんは1000人以上の「オタク」が集まった「JAWS DAYS 2016」について、「オタクはコマーシャルな情報ではなく、クールなテクノロジーの本当の情報を知りたがる」と指摘。JAWS DAYSではお酒を呑みながらの座談会やテクノロジーにフォーカスしたセッションを通じて、全国から集まったメンバーが、AWSの使い方について楽しんで共有できたと説明した。また、韓国からチョン・デウユンさんなどが来日し、講演したことについて、謝意を表した。

 そして、赤塚さんは日本から持ってきたAWS麻雀(MJG:AWS Mah-Jong Game)とAWSかるた(KCG:AWS Karuta Card Game)が韓国リージョンでもアベイラブルになったことを発表すると、会場では大きな拍手が起こった。

AWSかるたもついにソウルリージョンでサービスイン!

 最後、赤塚さんはJAWS DAYS 2016のユーザーアンケートを披露し、初めて来た人が過半数を超えたことをアピール。「われわれはインターネットのTCP/IPのように違いを超えて、AWSで連携できます。ともに成長し、ともに楽しむことができます。今後もコラボレーションしていきましょう」と呼びかけた。

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