米Google は、2016年5月18日から20日にかけて開催した開発者向けのイベント「Google I/O 2016」において、リアルタイムインデクシングAPI(Real-time indexing API)のテストを実施していることを明らかにした。今後、数か月内にパイロットテストを開始し、来年にはより多くのパブリッシャーに開放する計画。
Google I/O のセッション「Search and the mobile content ecosystem」で Richard Gingras 氏が説明した。モバイルが主戦場となった今日、ユーザーのモーメント(検索意図の生まれる瞬間)に対し、その時点でもっとも新鮮な情報をユーザーに届けることがパブリッシャーにとって重要となってきている。しかし現状、その最新情報を検索を通じて発見可能にするためにパブリッシャーは Google のインデクシング(データベースに登録して検索可能な状態にする)を待たなければならない。インデックスする速度は30~45日の時間を要した2000年時点と比較すれば遥かに速いとはいえ、ユーザーが知りたいと思ったその瞬間にリアルタイムで届けることは完璧ではない。
今日の検索ユーザーは、ジャンルと問わずリアルタイムな情報を求めて検索にアクセスする。リアルタイムインデクシングAPI はこうした現在進行の情報を求める検索需要に対応するための取り組み。同氏は詳細について説明をしなかったが、モバイル検索で NFL の試合中に検索された時を想定したデモを紹介していた。