実売20万円程度で手に入るモーションキャプチャー
買えるっ!! 120fpsで全身をキャプれる「PERCEPTION NEURON」はVR制作の味方?
2016年05月20日 11時00分更新
アユートは5月20日、中国のNOITOM社が開発したモーションキャプチャーシステム「PERCEPTION NEURON」の販売を開始した。
プロがゲームやVR、3Dアニメーションの制作に利用できる性能を持っているという触れ込み。「ニューロン」と名付けられた、3軸ジャイロスコープ、3軸加速度計、3軸磁力計によって構成したIMU(慣性計測装置)を最大32個使い、これを1個のハブでコントロールする。ニューロンは小型で大きさは1円玉程度。
モーションキャプチャーには、体に付けたマーカーを計測する本格的なものから、KinectやLeap Motionといった簡易なものまでカメラを使う光学式が主流。しかし、PERCEPTION NEURONは“慣性式”と呼ばれるもので、IMUによって関節の動きを計測し、Wi-Fi、USB、microSDカード経由で動きのデータを転送できる。
撮影のためのスタジオや広いスペースは不要で、自室など狭い場所でも利用でき、無線で動きの自由の高さを確保できる点も利点だ。
AXIS Neuron PROという専用ソフトでモーションデータ(BVH形式)を主要な3Dソフトが読み込めるFBX形式のデータに変換できる。互換性確認ソフトとしては、Motion Builder、MAYA、3dsMAXのほか、Oculus、Unigine、REALLUSION、Unity、Unreal Engineなどが並ぶ。価格的にも約20万円と、機能や制度を考えると非常に安価だ。
ニューロンのサイズは幅12.5×奥行き13.1×高さ4.3mm。ダイナミックレンジは360度、加速度計範囲が±16G、ジャイロ範囲が±2000dps、分解能が0.02度。測定精度はロール1度未満、ピッチ1度未満、ヨー2度未満となっている。
ハブのサイズは幅59×奥行き41×高さ23mm。32個のニューロンを使用した場合で60fps、18個のニューロンを使用した場合で120fpsの精度が得られる。電源はMicro USB経由で5V/2Aの出力が必要。
詳細については動画で確認することもできる。