(株)ジャストシステムが20日発表した「ネットショッピング実態調査【支払い/送料編】」によると、直近1年間でECサイトを利用しなかった人の利用しない理由は、「特に理由はない」が55.6%、「わからない」が14.3%となり、ECを利用しない人の約7割が、ECのメリットやデメリットをよく理解していないことがわかった。
同調査は同社のセルフ型ネットリサーチ「Fastask(ファストアスク)」を利用したアンケート調査で、調査期間は2015年4月15日~18日。調査対象は20~60代の男女670人。
直近1年間でECサイトで購入したものは、1位が「書籍・雑貨」(40.3%)、2位が「食料品・飲料」(34.5%)、3位が「ファッション」(32.4%)、4位が「CD・DVD/ブルーレイ」(28.5%)、5位が「PC・タブレット・周辺機器」(23.9%)、6位が「化粧品」(20.7%)、7位「家電」(20.4%)、8位が「ECサイトを利用していない」(19.9%)となった。
直近1年間でECサイトを利用していない人(n=133人)のECサイトを利用しなかった理由は、1位が「特に理由はない」(55.6%)、2位が「わからない」(14.3%)、3位が「実物を確かめてから購入したいから」(12%)、4位が「購入したい商品がないから」(10.5%)、5位が「支払いが面倒だから」(6.0%)となった。ECを利用していない人は、ECの便利さを理解していないケースが多く、きっかけさえあればECサイトの利用につながる可能性もあり、潜在的なEC利用者も多く存在することが明らかになった。
直近1年間で利用したことがあるECサイトは、「ECモール」(Amazon・楽天市場など)が85.2%、「家電量販店系EC」が27.4%、「化粧品・健康食品販売系EC」が16.3%、「日用品販売系EC」(LOHACOなど)が15.4%となった。
送料についての質問では、「(送料を)とても気にする」が66.1%、「やや気にする」(24.6%)となり、90.7%の人が送料がかかるかどうかを気にしていることがわかった。年間費を支払うと「送料無料」となるサービスについては、「どちらかというと利用したい」を合わせ、22.2%の人が「利用する意欲」を持っていることがわかった。また、男性に限定すると、利用意欲が約3割に上昇した。