自社サイトに黒酢サプリメントの痩身効果を不当に表示していたとして、消費者庁は30日、(株)えがおに対し、景品表示法に基づく措置命令を出した。
対象は黒酢サプリメント「えがおの黒酢」。消費者庁によると、同社は2013年3月から15年5月にかけ、自社のWEBサイトに「『黒酢』に含まれたアミノ酸のメラメラパワー!」「運動量は変わらないのに遂に出産前のスタイルに!」など、運動や食事制限することなく、対象商品の摂取だけで著しい痩身効果が得られるかのような表示をしていた。
消費者庁は同社に対し、表示の根拠となる資料の提出を求めたが、同社から提出された資料は、合理的根拠があると認められなかった。消費者庁は、景表法違反の商品であることを一般消費者に周知徹底すること、同様の表示をしないことなどの措置命令を出した。
同社は自社のホームぺージで謝罪文を掲載し「今回の措置命令を真摯に受け止め、すべての広告表示について法令等の指針を順守するよう再徹底するとともに、社内のチェック体制を強化し、再発防止に努めてまいります」とコメントしている。
同社は黒酢サプリメントを主力に急成長した健康食品専門の通販会社で、2014年12月期の売上は264億円。昨年9月には、『えがおのルテイン』が機能性表示食品として消費者庁に受理されていた。