17.3インチ液晶で迫力の映像体験

デスクトップ用i7&GTX980でVRが快適動作するゲーミングノートPCの実力とは

文●ジサトラ ハッチ

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ノートでVRHMDを可能にした怪物マシン

 発売が間近にせまったVRヘッドマウントディスプレー(HMD)の動作要件を満たすノートPCはまだ少ないが、完成度と満足度の点で秀でているのがマウスコンピューターの17.3インチフルHD搭載ゲーミングノートPC『NEXTGEAR-NOTE i71000BA1』だ。

 本機はデスクトップ用のCPU、Core i7-6700とGPUにGeForce GTX 980を備え、現状のVRHMDの動作要件を軽々クリアー。VRHMDのデベロッパーキット『Oculus Rift DK2』も快適に動作した。また、『Rise of the Tomb Raider』などの最新ゲームもフルHD&最高画質で存分に攻め込める。

ノートPCに搭載するCPUやGPUはモバイル向けの低TDPのものが一般的だが、本機の場合は、より性能が高いデスクトップ用を採用。冷却システムはCPUとGPUを相互に補完する構造。

液晶ヒンジ両脇にパワフルなステレオスピーカーと、底面にウーファーを搭載。普通のノートではよく聞こえない低音部分もキッチリ響かせるため、ゲームの興奮もかなりアップする。

 ハイパフォーマンスな割にはゲーム中のGPUは83℃(CPUは68℃)、GPUクロックも1228MHzで安定。これなら〝PCの発熱で性能が落ちる〟心配もなさそうだ。ストレージは120GBながらSSDを搭載するため、ゲームの起動待ち時間を抑えている点も◎。外部出力は最大3画面4K表示が可能。ノートPCながら最高のマルチディスプレー環境で楽しめる。価格は26万円以上と高めだが、今後発売されるVRHMDや最新ゲームを快適に、かつなるべく省スペースでプレイしたい人に使って欲しい一台だ。

背面にHDMIとDisplayPort×2の映像出力がまとめられている。左側面にはUSB3.1と共用のThunderbolt3も搭載。

VRHMDも重量級ゲームも快適だ!

 Oculus Riftの推奨スペックはCPUがCore i5-4590以上、グラボがGTX970以上。本機はそのどちらの条件よりも高い構成で、VRも最新の重量級ゲームも快適だ。

世界最大のPCゲームプラットフォーム『Steam』を運営するValve社が提供するVRの描画が可能か調べるベンチでは、見事快適動作の”VRレディ”評価。VRHMDは安心して使えそうだ。

解像度フルHDでフレームレートをチェック。RADEON R9 390Xを備える同社のゲーミングデスクトップPCを上回る数値をマーク。重量級の最新ゲームのプレイも◎。

スペック
CPU:Core i7-6700(4コア/8スレッド、3.4~4GHz)
メモリー:16GB(PC17000 DDR4、8GB×2)
ストレージ:120GB SSD
通信機能:IEEE802.11b/g/n、Bluetooth4.0+LE
インターフェース:HDMI出力、DisplayPort出力×2、USB3.1(DisplayPort、Thunderboltと共用)、USB3.0×3(eSATAと共用×1)、ギガビットLANほか
サイズ/重量:418(W)×295.3(D)×40.9(H)mm/約3.9kg
OS:Windows10 Home(64ビット)
直販価格:26万9800円(税抜)

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