みなさん、こんばんは。ASCII(週刊アスキー+ASCII.jp)編集部の吉田ヒロでございます。国内外のApple噂系サイトで2月21日から2月27日までに出回った内容をまとめました。iPhoneの4インチの新モデルが出るのはもう確実ですが、直前になって名称とスペック、発表日について新たな情報が出てきました。
名称はiPhone SE、背面のiSightカメラは1200万画素、発売日は3月21日と変わるそうです。iPhone 5seではなくiPhone SEとすることで、ユーザーの混乱を避けたいという思惑のようですが、カメラのスペックは1200万画素とiPhone 6sシリーズと同じになるという情報も出てきたので、いっそのことiPhone 6s miniとかにしたほうがユーザーが混乱しないと思います。発表日が21日のなるのは、いま揉めているFBIの公聴会が翌22日にあるそうで、その前日にApple側の意見を全世界にアピールしたい狙いがあるのかも。
そのほか、iPad Air 3になると言われていた次期iPadですが、スペック的にはiPad Proとほぼ同じで、Smart KeyboardやApple Pencilにも対応するので、iPad Proの9.7インチ版という位置付けのようです。名称がiPad Air 3になるのか、iPad Pro miniになるのかわかりませんが、一般ユーザーが誤認しないような名称にしてほしいですね。iPadのネーミングの歴史は根が深く、iPad 2よりもiPad(第3世代)のほうが新しい時代がありました。そして、iPad(第3世代)が製造中止になりiPad(第4世代)が出たときも、iPad 2が併売されるというカオスでした。過去だけでなく現在も、iPad miniはiPad mini 3が製造中止になっても、前モデルのiPad mini 2と新モデルのiPad mini 4が併売されるという状況です。
さまざまな噂が飛び交ってますが、あと半月ぐらいしたらiPhoneもiPadも新機種が出るのは確実なので、乗り換えや新規購入を考えている人は、いまは待ちでしょうね。
2/22 iPhone 7は無線性能が向上する
EMSOneによると、Appleが今秋にリリースされると見られるiPhone 7では、各種チップの電磁波遮断性能が向上するそうです。電磁波遮断(EMI)技術を全面的に採用するという噂で、米アムコア・テクノロジー社やシンガポールのスタッツチップパック(STAPS ChipPAC)社に一部の半導体を受注するそうです。電磁波を遮断することで考えられるメリットとしては、iPhoneが送受信するべき電波がクリアになって、通信速度やアンテナ性能が向上するのかも。
2/23 iPhone 7はレンズとスピーカーがデュアルに
EMSOneによると、Appleが今秋発売予定のiPhone 7は、デュアルレンズとステレオスピーカーを採用するとのこと。台湾のサプライヤーやアナリストの予想です。デュアルレンズについては、ソニー周辺からそういう話も漏れ聞こえている状態ですし、あり得る話ですね。ステレオスピーカーについてはいつ搭載されてもおかしくないですが、本体底面のLightningポートの両脇に付けても場所が近すぎて、そのままだとあんまりステレオ感は得られないので、ひと工夫が必要かと思います。いっそのこと横表示の場合に両脇(本体上面と底面)から音が出るようにするとか。本体上面はいまはなんもないですし。
2/23 tvOSの最新ベータでは新機能がわかるメニューが登場
9 to 5 Macによると、現在開発者に配布されている、「tvOS 9.2 beta 4」には、「What's New」というメニュー項目が用意されているそうです。いまのところ、このメニューを掘ってもなにも表示されないそうですが、Appleの製品をアクティブに追いかけていない限り、新機能に永遠に気がつかないことも多いので重要です。
2/25 1970年問題はiOS 9.3で解消される
「気になる、記になる…」によると、1970年1月1日にするとiPhoneがソフトウェア的に壊れて使い物にならなくなる問題は、次期バージョンのiOS 9.3で回避処置がとられるそうです。具体的には、時刻を2000年12月31日以前に設定できなくなるとのこと。iOSはUNIXベースのOSなので根本的な解決は難しいんでしょうね。ちなみにすでに1970年1月1日に設定してしまった人は、バッテリーを使い切って時刻設定がリセットされるまで待てば元に戻ります。
2/25 iPhone 5seのデザインはほぼiPhone 5s
9 to 5 Macによると、iPhone 5seと呼ばれている4インチの新モデルは、iPhone 5sとほぼ同じデザインになるそうです。エッジ部分も5sそのままんまですね。電源ボタンは側面に移動してるみたいですが。
2/25 iOSとOS Xの「写真」アプリが次期バージョンでiPhoto並みに進化
Macお宝鑑定団Blogによると、iOSとOS Xに付属する写真アプリは、いずれも次期バージョンとなる、iOS 10、OS X 10.12でiPhotoレベルの機能を備えるそうです。iPhoneとOS Xの垣根をなくすために「写真」アプリを導入したんだと思いますが、いきつくところはiPhotoなんですかね。
2/25 iPhone 5seは2つのプロトタイプがあった
@OnLeaks氏によると、iPhone 5seには2つのプロトタイプがあったそうです。具体的には、iPhone 5sとベースとしながらも、LEDフラッシュの位置とスピーカーグリルの数と横幅が異なる程度とのこと。本体サイズも判明しており、幅58.5×奥行き7.6×高さ123.7mmとのこと。iPhone 5sの本体サイズは幅58.6×奥行き7.6×高さ123.8㎜なんで誤差レベルです。
2/25 次期OS XではSiriが利用可能に
9 to 5 Macによると、今秋にリリースされると考えられているOS X 10.12では、Siriが利用可能になるとのこと。メニューバーに用意される専用のUIから呼び出せるそうです。最終的には「Hey, Siri」での呼び出しになるんでしょうね。Windows 10が音声アシスタント機能のCortana(コルタナ)を不完全ながらも搭載しているので、OS XがSiriを搭載しちゃうとかなり差がついてしまうかも。まあ、オフィスでCortanaやSiriを使うことは少ないので、あんまり関係ないかもしれません。
2/26 次に出るiPadはAirではなくProのmini?
9 to 5 Macによると、3月15日もしくは21日にiPhone 5se(iPhone SE)とともに発表されると見られるiPadは、iPad Air 3ではなくiPad Proの小型版(9.7インチ版)となるそうです。iPhoneだけじゃなく、iPadのラインアップも混沌としそうですね。今後、iPad Airシリーズがどうなるか気になりますが、Apple PencilやSmart Keyboardなどに対応するiPadは、ユーザーが求めるものなので、ある意味正統進化ですね。9.7インチのiPad Proを買って、次は12.9インチのiPad Proという流れも創出できそうです。9.7インチ版のiPad Proは、iPad Air 2と同程度の価格になるという噂もあるので、かなり注目されるかも。
2/27 4インチの新モデルはiPhone SEかiPhone 5seではない?
9 to 5 Macによると、Appleが3月15日もしくは21日に発表されると見られる4インチの新型モデルは、iPhone SEという名称になるそうです。これまではiPhone 5seと言われてきましたが、ユーザーの混乱を避けるためのネーミング変更だそうです。ナンバリングがないほうが逆に混乱すると思いますけど、じゃあSEってなんだよって話ですね。MacのiMac(Retina 4K, 21.5-inch, Late 2015)みたいに、iPhone SE(4-inchi, Early 2016)、iPhone Plus(5.5-inch, Late 2016)みたいになるのかも。うーん、余計わかりにくいかも。ボディーデザインは、まんまiPhone 5sのようです。
2/27 iPhone SEの液晶パネル部品が流出
nowhereelse.frが、iPhone SE(iPhone 5se)と見られる液晶パネルの部品を公開しています。iPhone 6sとの比較画像が載ってますが、部品などが違うので3D Touchには対応しないようですね。
2/28 iPhone SEは3月21日発表に
Re/codeや9 to 5 Mac、BuzzFeed News によると、当初15日で調整されていたiPhone SEの発表日は21日に延期されるとのこと。BuzzFeed News は、現在AppleがFBIとiPhoneロック解除問題(バックドアを設けろというFBIの要請)で揉めており、その弁論が22日に予定されていることから、耳目を集めるであろう前日のイベントでそのことに触れて世間にアピールしたいのではという予想です。まあiPhone SEは実績のあるハードウェア技術で構成されているなので、製造上の遅延はなさそうですから、そのとおりなのかも。
2/28 iPhone SEはカメラもiPhone 6sクラスに
Apple Insiderによると、iPhone SE(iPhone 5se)は、万画素のiSight(背面)カメラを搭載し、400~500ドル程度の価格になるそうです。また、最新のApple A9チップとNFCを搭載しており、Apple Payも利用可能になるとのこと。台湾KGI証券のミン・チー・クー氏の予想です。Apple Payは巨大市場の中国で利用可能になったので、iPhone 6sシリーズよりは下のクラスになると思われるiPhone SEであっても今後のモバイル決済の覇権を握るなら外せない機能でしょうね。
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