(株)矢野経済研究所が25日発表した「ECサイト構築/ECサイト運営代行市場の調査結果2015」によると、2015年度の国内ECサイト構築市場規模は、前年度比6.5%増の226億3000万円の見込みとなった。
同調査は、ECサイト構築や運営代行サービス、ソリューション提供事業者、その他関連企業が対象。調査方法は、同社専門研究員による直接面談、電話・メールによるヒアリングなど。調査期間は2015年10月~2016年1月。
2015年度の国内のECサイト構築市場規模(事業者売上高ベース)は、同6.5%増の226億3000万円の見込み。スマートフォンの普及などを追い風にEC市場が拡大基調にある中、オムニチャネル対応などを契機とするEC事業者の旺盛なIT投資意欲に支えられて、着実に成長を続けている。今後の市場は、ASPカートのシェア拡大による低価格化が進むことにより、金額ベースの伸びは微増トレンドとなるものの、2020年度のECサイト構築市場は、15年度比26.1%増の285億3000万円に達すると予測した。
2015年度の国内におけるECサイト運営代行市場規模は、前年度比29.2%増の15憶5000万円の見込み。国内EC市場の拡大に加え、海外でのEC販売への対応強化を模索するEC事業者は、今後も運営支援やアウトソーシング需要が高まると見られ、それらに対してECサイト運営代行事業者側の体制整備が進むことで、市場は拡大するとした。2020年度のECサイト運営代行市場は、15年度比67.1%増の25億9000万円と予測した。