米Google は2016年3月23日をもって、金融や保険商品の比較が行えるサービス Google Compare を閉鎖することが明らかになった。2月22日より同サービスに参加していたパートナー企業に通知しており、1か月の移行猶予期間を経て完全に閉鎖する。
もとは Google Advisor として2011年から始まったサービス。検索結果画面の最上部に表示され、自動車保険やクレジットカード、住宅ローンなどを簡単に比較・検討することができた。英国では2012年から、米国では昨年から自動車保険や住宅ローンの比較を Google Compare として立ち上げていた。出稿していた企業が獲得したリード数に応じて Google は手数料を得るモデルだった。閉鎖理由について同社は、期待ほどの成果が得られなかったためとしている。今後、Google はアドワーズ広告や新たな広告製品の開発に注力していく。
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Google Compare による売上とアドワーズ広告掲載による売上を比較して、後者の方が良いと判断した結果でしょうか。ただ、一般的に金融商品の比較検討を行う検索ユーザーはさまざまな比較サイトにアクセスするでしょうし、意思決定まである程度の時間を要するでしょうから、検索結果上部に表示するという手法は効果的ではなかったのでしょう。先日、検索結果画面右側(east)の広告を取りやめる、つまり画面上部(north)の広告枠の重要性が変わってくることもありますので、このタイミングで見直しするのでしょう。