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1万円台イヤフォンから変わり種スピーカーまで、今旬のBluetoothオーディオを聴きまくる! 第1回

予想外にレベルが高い! 1万円前後で買えるBluetoothイヤフォン/ヘッドフォン

2016年02月15日 10時00分更新

文● 鳥居一豊

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歯切れのいいパワフルなサウンドが楽しめる
オンキヨー&パイオニア イノベーションズ「SE-MJ771BT」

ホワイトカラーの「SE-MJ771BT」。ブラックのモデルもある

ホワイトカラーの「SE-MJ771BT」。ブラックのモデルもある

充電のための端子はmicroUSB。通常の接続ができるステレオミニ端子も備える

充電のための端子はmicroUSB。通常の接続ができるステレオミニ端子も備える

ハウジング部。この中に40mmドライバーを内蔵する

ハウジング部。この中に40mmドライバーを内蔵する

 オンキヨー&パイオニア イノベーションズの「SE-MJ771BT」は、1万円前後という実売価格ながら40mmの大口径ドライバーを採用するヘッドフォン。

 折り畳んで収納できるコンパクトなオーバーヘッド型で、デザインは欧米で人気のあるモダンなフォルムとなっている。

 BluetoothおよびNFCに対応しており、使い勝手も十分。ハンズフリー通話のためのマイクも内蔵しており、着信応答や終了、保留などの操作もできる。Bluetoothは標準のSBCだけでなく、AACやaptXにも対応しているので、音質的にも有利だ。

 バッテリー寿命は最大32時間と長くなっているのが特徴で、1日中音楽を聴き続けられるというのはありがたいポイントだろう。ハウジング部の操作ボタンも使いやすく、よく作り込まれたモデルだ。

 SE-MJ771BTのハウジングにある操作部。上下が音量で左右で曲送り/戻しとなる。慣れてしまえば直感的に使える。NFCのマークもある。

装着イメージ。ハウジング部が分厚いのでかなり目立つ印象だ

装着イメージ。ハウジング部が分厚いのでかなり目立つ印象だ

 重さは215gと十分な軽量さだし、幅の広いヘッドバンドで重量を支えるせいか重さはほとんど感じない。側圧はアウトドアで使うことを意識してややホールド感が強いが、イヤーパッドが柔らかく圧迫感はほどほど。軽快が気軽に使える。

1万円とは思えない迫力のある音を楽しめる!

 40mmドライバーということで、音はなかなかにパワフルで、出音の勢いがよく迫力のあるサウンドが楽しめる。「ガールズ&パンツァー劇場版」サントラでは、各楽器の音色を鮮明に描き出し、激しい戦車戦で使われる曲ではテンションの高さがぐっと盛り上がってくるようなエネルギー感までしっかりと伝わる。

 主題歌の「ピース・オブ・ユース」を聴いても、声はブライトでニュアンスまで鮮明に再現。伴奏のリズムがしっかりと出るので充実感のある演奏になる。シビアに聴き込むと、低音域もかなり低い帯域まで骨太に再現されるのは立派だ。

 正直なところ、個人的にも一番気に入ったモデルで、Bluetooth対応でしかも実売1万円ほどの価格とは思えない実力だった。

お手頃価格のBluetoothイヤフォン&ヘッドフォンあなどりがたし!!

 今回聴いた1万円台のBluetoothイヤフォン&ヘッドフォンは、利便性最優先で音質は……というモデルを想像する人が少なくないだろう。

 しかし、予想に反してかなりレベルの高い再生ができたのはかなり驚きだった。Bluetoothイヤフォンやヘッドフォンは海外でもかなり人気が高く、価格やクオリティーを含めて激しい競争が繰り広げられているためだと思われる。

 自宅でじっくりとハイレゾを聴くならば、優れたヘッドフォンを使って有線接続をするのが理想だと思うが、日常的な通勤・通学、またはランニングなどのスポーツならば軽快に使えるBluetoothの方が優位だ。

 個人的にも外出用にはBluetoothがいいかなと思ってしまったほど。ぜひとも、ワイヤレス再生と予想を裏切る音の良さを体験してみてほしい。

 次回は、Bluetoothに加えて、ノイズキャンセル機能まで盛り込んだ高機能タイプをセレクトして紹介。屋外ではかなり有効なノイズキャンセルで、どこでもじっくり音楽を楽しみたいという人は注目だ。

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