(株)ニッセンホールディングスが8日発表した2015年12月期連結決算は、売上高が前期比24.5%減の1572億8900万円、営業損失は81億5900万円(前期は66億2800万円の営業損失)、純損失は133億2400万円となり、赤字幅が拡大した。
同社は事業構造改革と収益改善を図り、不採算事業などの整理・縮小やニッセンの収益回復、セブン&アイグループとのシナジー効果の具現化に注力。グループ横断のオムニチャネル戦略にも参画し、グループ各社と協業した。しかし、主力のコマース事業であるニッセンの減収減益や大型家具事業からの撤退や希望退職者の募集などで事業整理損48億3500万円、関係会社事業損損失13億円などを特別損失として計上した関係で、赤字幅が大幅に拡大する結果となった。
コマース事業の売上高は同24.4%減の1524億4600万円、セグメント損失は77億1800万円(前年同期は62億1400万円の損失)となった。ネット注文商品のセブンーイレブン店頭受取サービスを開始するなど、顧客の利便性向上を図ったほか、インターネットシフトによるカタログ配布効率の改善、新規カタログ配布部数の削減、プロモーション費用の最適化などのコスト効率改善策を実施したが、前年実績を大幅に下回った。