後払い決済サービスを提供する(株)ネットプロテクションズは28日、同社の後払い決済サービス「NP後払い」の年間流通金額が、1000億円を突破したと発表した。
「NP後払い」は、商品の代金が未回収となった場合、同社が代金を負担する未回収リスク保証型の後払い決済サービス。通販会社と消費者がともに安心・安全に取引できるサービスとして、2002年3月に開始した。その後、利用者を拡大し、10年に複数の大手通販企業が導入したことをきっかけに、11年度以降は売上が急増。15年の年間流通金額は1000億円を突破した。累計ユーザーは7000万人で、ユニークユーザーは2700万人。導入企業は1万6000社を超えた。
「NP後払い」は、消費者がネットやカタログ通販で商品を注文し、商品を受け取り後、払込票を利用してコンビニエンスストアや銀行、郵便局で代金を支払うシステム。クレジットカード情報の登録が不要で、商品確認後に支払いができるため、通販利用者は安心して購入ができる。昨今の通販トラブルの増加や、個人情報流出問題などの影響もあり、決済手段として「後払い決済」を希望する消費者が増え、その要望に応えるべく、通販会社も「後払い決済」を導入する会社が増えた。
同社は年間流通金額の1000億円は、バレンタインデーの経済効果とほぼ同程度の規模で、2014年に大ヒットした映画「アナと雪の女王」の興行収入の約4倍の規模と指摘。後払い決済は、「通販の決済手段のスタンダートとなった」としている。
同社の柴田紳社長は、「『NP後払い」が1000億円という大台を突破し、後払い決済が1つの決済手段として認知されるようになったことに貢献できたことを大変うれしく思っています。『NP後払い』以外にも、企業間決済の『FREX B2B後払い決済』、訪問型サービス業界向け後払い決済『NP後払いair」の提供を開始し、今後も『つぎのアタリマエ』の創出に邁進してまいります」とコメントした。