富士通の小型デスクトップ「ESPRIMO WD1/X」は、小型省スペースがウリの「DHシリーズ」のウェブ限定カスタマイズモデル。前回はその特徴的な外観を紹介した。今回は「ESPRIMO WD1/X」の拡張性などについて紹介していこう。
標準構成で7万7760円の低価格がポイント
「ESPRIMO WD1/X」は、幅55×奥行き191×高さ186mmと外付けハードディスク並みの筐体サイズで標準構成の価格が6万6096円(2月3日まで15%オフクーポン適用時)と低価格なのがウリの1つ。その小型筐体を活かし、テレビと接続すればPC用ディスプレーを用意する必要がなくなる。VODサービスなどを視聴するのにも最適だろう。
VOD視聴に関しては、今はテレビの背面に備え付けられるほどにコンパクトな「スティックPC」という選択肢もある。ただ、スティックPCはUSBメモリーサイズに小型化したぶん、そのスペックが犠牲になっているため、ブラウジングや高画質の動画を見た時に若干遅延が出てしまっていた。
「ESPRIMO WD1/X」のスペックはさすがにスティックPCと比較にはならない。搭載している光学ドライブで映画を再生したり、スマホで撮影した写真や動画などを再生したいという用途としても利用できるホームシアター機として利用するのがオススメ。
標準構成だとスペックは控えめだが
カスタマイズ次第でIntel Core i7-6700T搭載可能
「ESPRIMO WD1/X」の標準構成だと、どちらかというとゲームや動画編集など負荷が高い動作は得意ではない。テレビPCとの競争では用途によって覇者にもなれるが、やはり省スペースの分だけ通常サイズのデスクトップPCよりは性能が控えめだからだ。
筆者としては、適材適所というのもあるし、高性能PCという土俵はほかのPCに譲っても良いと思うが、「ESPRIMO WD1/X」はウェブ限定のカスタムメイドモデルだけあり、金額を投資すればそれなりの性能まで高めることができる。
性能面はCPUはIntel Core i7-6700T (2.80~3.60GHz、4コア/8スレッド)、メモリーは16GB、ストレージは512GB SSDまでカスタマイズできる。光学ドライブはDVDスーパーマルチドライブかBDXL対応のBlu-ray Discドライブを搭載可能だ。ただ、ここまで強化するとBlu-ray Discドライブを搭載した場合で18万9108円、DVDスーパーマルチドライブでも17万9928円(ともにクーポン適用時)まで値段が跳ね上がってしまう。ただ、ここまでスペックアップしても、「ESPRIMO WD1/X」のグラフィックスは内蔵のIntel HD Graphics 530なので、負荷の高い3Dゲームは厳しいだろう。
リビングPCとして最適な「ESPRIMO WD1/X」
「ESPRIMO WD1/X」は、小型筐体としての利点を活かしてテレビと接続してホームシアター機として使用するのに最適の一台。最近のPCとしては珍しく搭載しているシリアルポートを活用する目的で法人用途として利用するのもアリだ。
主なスペック | |
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製品名 | ESPRIMO WD1/X |
価格(税別) | 7万7760円(キャンペーンにより15%オフの6万6096円)から |
CPU | Intel Core i7-6700T(2.8GHz)、Intel Core i3-6100T(3.2GHz)、Intel Celeron G3900T(2.6GHz) |
メインメモリー | 4/8/16GB DDR4 |
ディスプレー(別売) | 24型ワイド(ノングレア)/21.5型ワイド(タッチ対応)/20型ワイド(ノングレア)/なし |
ストレージ | 256/512GB SSD、500GB HDD、1TB HDD |
光学式ドライブ | DVDスーパーマルチドライブ/BDXL対応Blu-ray Discドライブ/なし |
キーボード | USB接続キーボード・USB接続光学式マウス/ワイヤレスキーボード・ワイヤレスマウス |
OS | Windows 10 Home(64bit) |
オフィス | Microsoft Office Home & Business/Personal Premium プラス Office 365 サービス/なし |