PCからスマホまで大ネタ揃い!? 2015 International CESレポート
日本上陸間近! CESで登場したContinuum対応のWindows 10 Mobileスマホ
2016年01月21日 10時00分更新
Windows 10 Mobileの「Continuum for Phones」は、スマートフォンをあたかもデスクトップPCのように使える最大の注目機能です。このContinuumに対応した端末はまだ少ないものの、CES 2016会場では随所で存在感を放っていました。
「Lumia 950」に続いてContinuum対応機が増加
マイクロソフト純正のWindows 10 Mobile端末である「Lumia 950/950 XL」は、最初からContinuum機能に対応済みです。単体では無線接続によるContinuumが利用可能で、別売りの周辺機器「Microsoft Display Dock」(99ドル)を購入すればUSB Type-Cケーブルによる有線接続でのContinuumにも対応します。
ただ、このLumia 950はWindows 10 Mobileのフル機能を実装したリファレンス端末という印象が強く、あまりにも素っ気ないデザインなのが難点。日本ではLumiaシリーズは発売されないこともあり、国内で日常的に使う端末はサードパーティーの製品に期待したいところです。
日本では、CPUにSnapdragon 410や210を搭載したエントリー~ミドルのWindows 10 Mobile端末が発売されていますが、これらはContinuumをサポートしていません。対応機の発売が待たれるところです。
国内初のContinuum対応は「NuAns NEO」か?
トリニティが2015年11月に国内向けに発表した「NuAns NEO」は、前夜祭イベントCES Unveiledに加え、CES会場内のブースにも展示されていました。
NuAns NEOは無線接続によるContinuumに対応するものの、日本での発表時点では技適を通っていなかったため、実演はできない状態でした。CPUも他に実績のない新しいものを使っているため、「本当にContinuumが動くのか?」という点も議論になっていました。
CES会場ではマイクロソフトのワイヤレスアダプターを用いて、HDMI端子を備えた外部ディスプレーに接続し、Continuum機能がしっかり動作しています。さらにCES後には、CPUのSnapdragon 617(MSM8952)の名前がマイクロソフトのサイトにも掲載され、Continuumに対応する3つ目のCPUであることが確定しました。
すでに技適も通っており、CES会期中に届いたという最新ファームウェアにおいて技適マークを表示する機能に対応。1月16日開催の「めんたいガジェットフェス2」で、国内向けにも改めて披露されています。
このまま行けばNuAns NEOは1月中に出荷され、国内初のContinuum対応Windows 10 Mobile端末になりそうです。
有線Continuum対応「Jade Primo」も製品版に
一方、サードパーティー端末として初の有線接続によるContinuum対応を狙うのが、エイサーの「Jade Primo」です。2015年10月には国内の発表会でも参考出展された後、CES 2016ではいよいよ製品版バージョンが公開されました。
特徴は、CPUにLumia 950と同じ「Snapdragon 808」(MSM8992)を搭載することで、有線接続によるContinuumに対応した点です。本体にUSB Type-C対応のドッキングステーションを同梱しながら、欧州での価格は569ユーロ(約7万円)と、Lumia 950並みを実現しています。
エイサーはJade Primoを国内で参考出展した際に、「日本市場もターゲットのひとつ」と説明していただけに、日本向けとして初の有線Continuum対応機として発売してほしいところです。
他にもCES会場内では、国内向けに端末メーカー各社がContinuum対応機を開発中との噂が飛び交っていました。今後の製品発表にも期待です。