注目は高音質ヘッドフォンアンプ搭載のネットワーク再生対応機
デノン、Hi-Fi中級ラインを2500シリーズとして刷新、「DNP-2500NE」など
2016年01月15日 10時00分更新
デノンは1月15日、ネットワークオーディオプレーヤー「DNP-2500NE」を含む、中堅オーディオコンポーネント3モデルを発表した。2月中旬から順次出荷する。価格は以下の通り。
- DNP-2500NE:価格20万円(税抜)
- DCD-2500NE:価格18万円(税抜)
- PMA-2500NE:価格23万円(税抜)
デノンは1990年代から、中級向けの単品コンポとしてSACDプレーヤーの「DCD-1650」シリーズ、プリメインアンプの「PMA-2000」シリーズを展開してきた。現行機種としては2012年の「DCD-1650RE」と「PMA-2000RE」がある。今回、この中級向け製品の型番を2500に統一。既存のSACDプレーヤー、プリメインアンプに加え、ネットワークオーディオプレーヤーも追加した3機種で展開する。
2500シリーズは昨年投入した上級機「SX11」シリーズ(関連記事)と並行して開発しており、多くの技術的なエッセンスを共有している。
注目はDNP-2500NE。USB DACはDSD11.2MHzやPCM384kHz/32bit。ネットワーク再生時もDSD5.6MHz、PCM192kHz/24bitなど最先端のフォーマットに対応。ミニマム・シグナル・パスと呼ぶシンプルでストレートな回路設計、デジタル・アイソレータ―や最大786kHzのオーバーサンプリングに対応した“ADVANCED AL32 PLUS”、DACチップの直近に高精度のクロックを置き、さらにこれをFPGAやUSB-Bなどほかのデジタル回路のマスタークロックとして利用する“DACマスタークロックデザイン”など、上位機で培った高音質化のためのノウハウを踏襲している。
さらにフルデジタル処理の高音質なヘッドフォンアンプ機能も内蔵している。LINE出力用のアナログオーディオ回路とは別に、PMA50(関連記事)などでも採用した帰還型のフルデジタルアンプ「DDFA」を使ったヘッドフォンアンプ専用の回路を持つ。またヘッドフォンアンプの出力インピーダンスを切り替えてダンピングファクターを4段階に調整できる機能なども搭載。このヘッドフォンアンプ機能だけを見てもかなりマニアックだ。
本体サイズは幅434×奥行き377×高さ138mm、重量は11.7㎏。
PMA-2500NEは、USB DAC機能を搭載したプリメインアンプ。ADVANCED AL32 PLUSやデジタル・アイソレータ―なども搭載し、DAC機能はDNP-2500NEと同等。また干渉を防ぐため、デジタル回路とアナログ入力回路を排他的に使用できるモードも用意している(アナログモード)。これはデジタル回路用とアナログ回路用に電源トランスを分け、アナログ音声入力時にはデジタル回路用のトランスへの給電を絶つというもの。これにより、純粋なアナログアンプとして動作させられる。
本体サイズは幅434×奥行き431×高さ182mm、重量は25㎏。定格出力は160W+160W(4Ω)。
DCD-2500NEは、逆にUSB端子などを省略した純粋なSACDプレーヤーとして設計。ドライブメカなど、DCD-SX11のパーツや技術を数多く盛り込んでいる。なお、CDやSACDの再生に加えて、DVDに焼いたハイレゾファイルの再生も可能となっている。
本体サイズは幅434×奥行き335×高さ138mm、重量は13.7㎏。