「CES 2016」のメイン会場から徒歩で数分の距離にあるホテルの最上階。そこにNETGEARがプライベートブースを展開していたので訪ねてみた。
合計で5.3Gbpsのデータ転送が可能な「Nighthawk X8」
ブースの一番最初に展示されていたのは、IEEE 802.11ac対応無線LANルーター「Nighthawk X8 AC5300 Smart WiFi Router」(R8500)だ。
4本の大きなアンテナが特徴的な本製品。3つのバンドを使用可能で、2.4GHzのレガシーデバイスは最大1000Mbpsで、5GHzのデバイスは2166Mbps×2バンド(IEEE 802.11ac用とそれ以外用)で接続が可能。合わせて5.3Gbpsというデータ転送が可能だ。
さらに、高速、中速、低速とアプリケーション別に必要なデータ転送速度を識別し、それぞれにプライオリティーを付けて通信を行なう「Dynamic QoS」機能も搭載。たとえばバックグラウンドでデータダウンロードをしながらオンラインゲームをしても、通信速度が遅くなることはない、ということだ。
本体には6つのギガビットイーサネットポートを搭載するが、このうち2つはアグリゲーション(複数の回線を1つにみなす)が可能で、2本のLANケーブルを接続できる。とにかく高速通信にこだわった無線LANルーターだ。
1080pでの撮影が可能になった
ホームネットワークカメラ「Arlo Q」
ブース中央には、ホーム向けネットワークカメラ「Arlo」の新モデルにあたる「Arlo Q」を展示。従来は720pの画質だったが、新モデルは1080p(30fps)のクオリティーでの撮影が可能となった。
従来モデルはバッテリー駆動かつ防水仕様となっており、屋外などの使用も想定されていたが、新機種は屋内の使用を想定。無線LANに対応しながらも電源はケーブル給電となる。ケーブル給電なので24時間稼働させることが可能だ。
外観も従来の丸っこい形状から四角い感じになるなど、後継モデルというよりは別用途のモデルのようだ。
マウンターを使うことで壁などに自由な場所に固定することも可能。スピーカーとマイクを内蔵しているので、たとえばPCのモニターの上などに設置すればビデオ通話などにも利用できそうだ。
8倍のデジタルズームが利用可能なほか、夜間撮影が可能な「Night Vision」機能も従来通り搭載。動体検知や音声検知機能も搭載しており、監視カメラとしても、ウェブカメラとしても利用できる1台だ。
なお、「Nighthawk R7000」についてもファームウェアのバージョンアップが発表され、Arloのベースステーションになる機能が加わる。Arlo専用ベースステーションを使わずに利用できるようになるとのことだ。