(株)セブン&アイ・ホールディングスが7日発表した2016年2月期第3四半期(3~11月)は、営業収益が前年同期比0.3%増の4兆5138億9300万円、営業利益が同4.6%増の2610億3700万円、経常利益は同4.1%増の2594億800万円、純利益は同1.5%減の1254億3900万円となった。営業利益と経常利益は過去最高の数値を記録した。
好調なコンビニエンスストア事業が、スーパーストア事業など苦戦を補い、過去最高益を達成。グループのPB商品「セブンプレミアム」は、売上高が同22.1%増の7410億円と順調に推移し、年間計画の1兆円も達成できる見通し。
「omni7(オムニセブン)」は順調な立ち上がりとなり、各事業で相乗効果が見られた。スーパーストア事業では、「omni7」のオープンでネットで商品を確認した顧客が来店して購入する「WEBルーミング」効果が見受けられた。百貨店事業では「omni7」オープンに合わせて開設した正規輸入品専門のラグジュアリーブランドサイト「e.CASTEL(イー キャステル)」などが奏功し、増税後の買い控えがありながら、売上伸び率は前年並みをキープした。
通信販売事業は、営業収益が同12.2%減の1160億5300万円、72億円9600万円の営業損失となった。(株)ニッセンホールディングスは、早期黒字化に向け、15年8月に希望退職者の募集や大型家具事業の撤退などの経営合理化策を実施。収益性の改善に努めたが、通販事業の赤字幅は拡大した(第2四半期は47億300万円の営業損失)。