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それでも面白い製品はいっぱい出た

2015年、Windows 10に翻弄されたPC業界

2015年12月29日 15時00分更新

文● 小林/ASCII.jp

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クリエイティブを意識したペン搭載ノートが脚光を浴びた

 2in1に加えて、ペン操作の再認識が進んだ点も、2015年の特徴と言えるだろう。まずこのジャンルで最高クラスの性能と使い勝手を目指して開発されたのが「VAIO Canvus」。ペン操作のしやすさ、軽快さを追求したという意味では「dynaPad」にも注目。6.9㎜という薄さと独自開発アプリによる新たな使用方法の提案などに積極的だ。クリエイティブ、ビジネスなどで提案が豊富で、ペンの使いやすさを追求したパソコンは2015年大いに盛り上がったカテゴリーだったと思う。

VAIO Canvus

VAIO Canvusの内部

dynaPad

dynaPadの2048段階筆圧検知の静電結合方式のデジタイザー

スティックだけでなく、より自由な発想のパソコンに期待

 最後にパソコン自体のスタイルがより自由になってきた点を挙げたい。今年はスティックPCのような小型で低価格のパソコンが登場し、一時品薄になるほどの人気となった。この小ささは確かに驚きなのだが、考えてみれば世の中のAtom搭載タブレットは驚くほど薄型で、中身の大半をバッテリーと液晶パネルが占める。パソコンのメイン基板やストレージは非常にコンパクトになっているわけだ。

スティックPCの内部(DG-STK2F)

 モバイル利用やディスプレーにこだわらなければ様々な形状の本体にパソコンの機能を入れられるわけで、スティック型PCもその一つと言える。テックウィンドーからキーボードの中にパソコン本体を入れた製品が登場したりもしているが、性能を維持しつつここまで小型になってくると、パソコン自体の可能性もまだまだ広がるなと感じる。

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