iPhone 6s/iPhone 6s Plusの発売から3ヵ月経ったが、これから購入しようという人も多いだろう。となると気になるのが支払額。2015年は月1700円で5分以内の通話は定額という、新しい基本プランが3キャリアに追加された。
そこで本記事では「月額料金」「端末価格」に内容を絞って、各キャリアの情報をまとめた。1ページ目の概論のあとは、2ページ目で端末価格、3ページ目以降では、現在ドコモ/au/ソフトバンクのユーザー別に順に紹介していく。
なお、記事執筆時点での情報を掲載しているが、随時変更が発生しているので、最新の状況については各キャリアのサイトでチェックしてほしい。
auが始めた5分以内定額の新プランは他の2社が追従
auとソフトバンクの旧プランはメリットは小さくなった
まずはベースとなる基本的な月額料金から。本記事の料金はすべて2年契約を前提としたもので、税抜で掲載している(端末価格は税込)。
税抜 | ドコモ | au | ソフトバンク | |||||
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旧プラン | 新プラン | 旧プラン | 新プラン | |||||
基本 使用料 |
カケホーダイ | カケホーダイライト | LTEプラン | 電話カケ放題 | 電話カケ放題S | ホワイトプラン(i) | 通話し放題 | 通話し放題ライト |
2700円 | 1700円 | 934円 | 2700円 | 1700円 | 934円 | 2700円 | 1700円 | |
ISP 料金 |
spモード | LTE NET | S!ベーシックパック(i) | |||||
300円 | 300円 | 300円 | ||||||
データ 定額 |
データMパック(5GB) | LTEフラット(7GB) | データ定額5 (5GB) |
パケットし放題フラット(7GB) | データ定額パック 標準(5GB) |
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5000円 | 5700円 | 5000円 | 5700円 | 5000円 | ||||
合計 | 8000円 | 7000円 | 6934円 | 8000円 | 7000円 | 6934円 | 8000円 | 7000円 |
通話 定額 |
国内 通話定額 |
1回5分まで定額 | 1~21時のau宛通話 |
国内 通話定額 |
1回5分まで定額 | 1~21時のSB宛通話 |
国内 通話定額 |
1回5分まで定額 |
※:いずれも最大13ヵ月間、1GBの通信量がボーナスされる
国内通話定額(時間/回数も無制限)を含む、新プランの基本使用料は月2700円(税抜)で3キャリア横並びだったが、今年注目の的となったのが、auが追加した、5分以内の国内通話を定額で料金を月1000円下げた「スーパーカケホ」。これをソフトバンク、それからドコモがほぼそのままコピーする形で追従してきた。
ただ、auとドコモ/ソフトバンクでは微妙な違いもある。月1700円の基本料金は後述するデータ定額とのセットが必須だが、auは月3GBのデータ定額でも可能なのに対し(その場合の料金は合計月6200円~)、ドコモとソフトバンクは月5GB以上のデータ定額が必要なので、これまで月2GBのデータ定額と組み合わせていた人(月6500円~)にとっては、料金が上がることになるのだ。
またauとソフトバンクについては、いわゆる旧プランも併存しており、今でも申し込み自体は可能だ。ただ、月1700円の新プラン+月5GBのデータ定額と旧プランの料金差は100円以下。後述するテザリングオプションの料金もある。データ定額がどうしても月5GBではなく、月7GBがいいというユーザー以外は新プランを選択することになりそうだ。
ドコモは家族間でのデータ定額をシェアするのが基本
つづいて、キャリア別にデータ定額や料金の特徴を、主に新プランについて詳しく見ていこう。
ドコモの新料金プランは家族間での通信量の分け合いが基本。分け合いは10GB以上の「シェアパック」で可能で、通信量を受け取る側のデータ定額は「シェアオプション」として、月に500円を支払うだけ。それでいて、後述する「月々サポート」も適用されるので、グッと料金を抑えられる。なお、月2/5/8GBの「データパック」は個人向けのデータ定額だ。
(税抜) | ドコモ「カケホーダイ&パケあえる」 | ||
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基本プラン | 2700円 | カケホーダイプラン | |
1700円 | カケホーダイプランライト | ||
ISP料金 | 300円 | spモード | |
データ定額 | 2GB | 3500円 | データSパック |
5GB | 5000円 | データMパック | |
8GB | 6700円 | データLパック | |
10GB | 9500円 | シェアパック10 | |
15GB | 1万2500円 | シェアパック15 | |
20GB | 1万6000円 | シェアパック20 | |
30GB | 2万2500円 | シェアパック30 |
月1700円の「カケホーダイプランライト」を契約するには「データMパック」か「シェアパック15」以上が必要(「シェアパック10」では不可)。代表回線が対象となるデータ定額に入っていれば、シェアオプションを利用する子回線も「カケホーダイプランライト」が利用できる。
また、長期ユーザーに対して、データ定額に直接の割引(「ずっとドコモ割」)があるのもドコモの新プランの特徴である(長期ユーザーにはauは通信量、ソフトバンクはTポイントで還元)。光回線の「ドコモ光」に加入して、データシェアのグループに入ると、最大1年間月1350円の基本料割引やデータ定額の割引が適用される。
auは新プランのデータ定額が細かく刻まれている
「auスマートバリュー」が変わらず魅力的
auの新料金プラン「カケホとデジラ」のデータ定額は、月2/3/5/8/10/13GBと段階が細かいのが特徴。ドコモのようなデータ定額の家族分け合いはないが、代わりに家族間で通信量をプレゼントしあえる「データギフト」が提供されている(関連記事)。
(税抜) | au「カケホとデジラ」「スーパーカケホ」 | ||
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基本プラン | 2700円 | 電話カケ放題プラン | |
1700円 | 電話カケ放題プランS | ||
ISP料金 | 300円 | LTE NET | |
データ定額 | 2GB | 3500円 | データ定額2 |
3GB | 4200円 | データ定額3 | |
5GB | 5000円 | データ定額5 | |
8GB | 6700円 | データ定額8 | |
10GB | 8000円 | データ定額10 | |
13GB | 9800円 | データ定額13 |
なお、5分以内の国内通話のみ定額となる「電話カケ放題プランS」は、「データ定額3」以上の組み合わせでのみ利用が可能。その場合の料金が、月6200円と3キャリア中で最安という点をアピールしている。
また前述のとおりに、auは旧プランの選択も可能。音声定額が無い分、基本使用料が月934円と安くなる。しかし、旧プランではデータ定額は月7GB(「LTEフラット」)しかなく、料金も月5700円。データ定額が月7GBと月5GBの差はあるが、「スーパーカケホ」と旧プランの料金差はほとんどない。
また、J:COMやauひかりなど、指定の固定回線とセット契約することで、au携帯料金が割引される「auスマートバリュー」は、「スーパーカケホ」でも同額が適用される。これは注目だ。
ソフトバンクはほぼドコモと同内容
家族間でのデータシェアや5分以内定額の新プランも
最後にソフトバンク。こちらも旧プランと新プランから選べ、毎月の料金に割引が発生する「月月割」もともに適用される。
(税抜) | ソフトバンク「スマ放題」「スマ放題ライト」 | ||
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基本プラン | 2700円 | 通話し放題プラン | |
1700円 | 通話し放題ライトプラン | ||
ISP料金 | 300円 | S!ベーシックパック | |
データ定額 | 2GB | 3500円 | データ定額パック 小容量 |
5GB | 5000円 | データ定額パック 標準 | |
10GB | 8000円※ | データ定額パック 大容量(10) | |
15GB | 1万2500円 | データ定額パック 大容量(15) | |
20GB | 1万6000円 | データ定額パック 大容量(20) | |
30GB | 2万2500円 | データ定額パック 大容量(30) |
※:「家族データシェア」を利用する場合は、月9800円
新プランでは、ソフトバンクも家族間での通信量分け合い(「家族データシェア」)も可能で、こちらはドコモとほぼ同内容。また、「スマ放題ライト」として、5分以内の国内通話が定額になる「通話し放題ライトプラン」も選択でき、やはりauとほぼ同内容。ただし、月5GBの「データ定額パック 標準」以上との組み合わせが必要で、「スマ放題ライト」で「家族データシェア」は利用する場合は、15GB以上のデータ定額が必要。このあたりはドコモと同じだ。
auスマートバリューと同じく、「SoftBank 光」「SoftBank Air」など、ソフトバンク系固定回線とのセットで、携帯料金が割り引かれる「スマート値引き」も用意されている。
(次ページでは、「キャリア別の詳しい端末価格」)