ヤフー(株)は15日、高級ホテル・レストラン予約サイト「一休.com」を運営する(株)一休を1000億円9761万8300円で買収すると発表した。株式公開買い付け(TOB)を16日から16年2月3日まで実施し、全株式を取得。一休を完全子会社する。TOBが完了後、一休は上場廃止となる予定。
一休は2000年5月にホテル・旅館宿泊サイト「一休.com」を開設し、高級ホテル・旅館のオンライン予約サービスを開始した。2006年6月には、高級レストランのオンライン予約サービス「一休.comレストラン」を開設した。2015年9月末時点の会員数は、約413万人となっている。
ヤフーはすでにホテルや飲食店の予約サイトを運営しており、一休の買収で予約サービスの強化を狙う。一休のブランドや運営体制は当面維持する。なお、TOB成立後の16年2月、一休の創業者である森正文社長(53)は退任し、同社の榊淳副社長(43)が昇格する見通し。