第1回でお伝えしたように、LIVA Coreはファンレス状態で65~70度あたりをうろうろするも、挙動についてはなんら問題はなく、しっかりと熱設計がされていることがわかった。フツーに使用するのであれば、あまり温度を気にする必要はない。
ただ、高負荷時のCPU温度は65度付近に張り付く。筐体の温度も45度以上で、場所によっては50度を超えていたので、温度の値だけを見ると不安になるのもたしかだ。そこで比較的分解しやすい構造でもあるため、今回は空冷での冷却強化を試していこう。
天板を外してみる
LIVA Coreの天板を見ると、ヒートシンクは見えるものの、アクリルでフタをされているため、煙突効果よろしく、天板部からの排熱性能は低いことが見てわかる。
そこで、まずは天板を外してみた状態での冷却性能を見てみた。結果からすると、58度あたりをウロウロするようになるため、デフォルトと比べると冷却性能が上昇する。
今回は天板をごっそり外しているが、アクリルパネルだけを取り外せるため、顔を出しているヒートシンクの部分だけ切り抜くのもアリだろう。ファンレス状態のまま、冷却性能をアップさせるなら、まず無難な手段だ。
とりあえず、ファンだけを載せてみる
実用性は別として、思いっきりトップフローで風を当ててみたらどうなるのだろうか? 使用したファンは、編集部の倉庫に転がっていたThermalright「TY-120 PWM」(700~1500rpm)。ファンの電源は変換ケーブル「RHINO USB to Fan Adapter Cable」を使用して、USBから給電している。
OCCT 4.4.1を2時間33分実行しても、OCCT 4.4.1読みでのコア温度は34度前後と良好な冷却っぷりを見せた。デフォルトの状態からすると、30度ほど温度を下げることができたわけだ。
ただ、下のベンチマーク結果からすると、冷やしてもスコアーが上昇するわけでもないので、ここまでする必要はないようにも思えるが、これのほうが精神的、衛生的に大変よろしい。
(→次ページヘ続く 「巨大CPUクーラーを載せる」)
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