ペイパル東京支店が11月27日発表した「ペイパル越境ECグローバル調査」によると、対象の29カ国2万3200人のうち、47%がスマートフォンを利用した越境ECの経験があることがわかった。
同調査は、英・仏・独・豪・米・中・日・韓など29カ国のインターネット機器を持つ成人2万3200人を対象としたインタビュー調査。調査会社はイプソス。
調査対象国の越境EC経験者は約3~8割となり、多くの国で越境ECが定着していることがわかった。豪州では65%、中国では35%が越境ECを経験していた。日本では過去1年間に海外サイトでショッピングした経験がある人は10人に1人となり、調査対象国で最も少ない割合となった。この理由として、日本では国内サイトが充実していることを挙げている。
スマホを利用した越境ECの経験者は47%で、購入金額べースでは全体の16%の取引がスマホ経由だった。特に中国ではスマホでの越境EC利用の割合が83%と突出していた。各主要国では、韓国が52%、米国が47%、英国が40%、豪州は38%、日本は33%となった。
世界的に人気が高い国は、1位が米国、2位が中国となった。日本は5位に入り、主要5カ国で見ると、日本は中韓で2位、米豪で4位、英で5位の購入先となった。日本人の消費者の人気国は、1位が米国、2位が中国、3位が韓国だった。
購入商品では、世界平均で1位が「洋服・靴・アクセサリー」(49%)、2位が「電気製品」(32%)、3位が「電子書籍・アプリ・ソフトウエア・デジタルコンテンツ」(31%)となった。