前回はノートPC、前々回はスティックPCを紹介した本特集だが、デスクトップPCにおいても3万円台から購入できる製品が存在する。
といっても、さすがにタワー筐体というわけにはいかず、ほぼ「省スペースPC」に限られてしまう。もちろん、本体のみで3万円台なので、液晶ディスプレーやキーボード、マウスなどを新規購入すればその分だけ導入コストは上がる。
なので、これまで使っていた液晶ディスプレーをはじめとする周辺機器はそのまま活用し、本体だけをなるべく低価格に手に入れたい! と考えている人に適した選択といえるだろう。
この価格帯のデスクトップPCは、CPUにはCeleronを採用し、メモリ2~4GB、内部ストレージは500GBもしくはeMMC 32GBと、最小限構成であることがほとんど。
また省スペースPCは、オリジナルの筐体にデスクトップPCとしての機能をコンパクトに詰め込んでいるため、デスクトップPCとはいえ拡張性はあまりないと思っていい。
ごく一部であるが、液晶一体型のデスクトップPCも3万円台で手に入れられる。こちらもスペック的にはコンパクトデスクトップPCと同様の必要最小限だが、スタイリッシュな外観なのでリビング置きのPCとして選択するのもありだろう。
OSに関しては、一部Windows 8.1搭載製品もあるが、ほぼWindows 10搭載製品に移行している。以下では2015年11月下旬時点で入手可能な3万円デスクトップPCを紹介していこう。
3万円台で買えるデスクトップPCカタログ
4K出力も可能なコンパクトPC
ECS「LIVA X2 LIVAX2-4/64-W10」
コンパクトなヨコ長筐体の低価格デスクトップPC。リンクスインターナショナルが販売を行なっており、実売価格は3万6000円前後。
低価格ながら4K出力に対応。USB 3.0×3を搭載して複数の周辺機器の接続も柔軟にこなす。詳しくは後半のレビューを参照いただきたい。
- CPU: Celeron N3050(1.6GHz、デュアルコア)
- メモリー:4GB
- ストレージ:eMMC 64GB
- 光学ドライブ:なし
- USB(うち3.0):3(3)
- OS:Windows 10 Home 64bit
- 本体サイズ:幅156×奥行き83×高さ51mm
ディスプレー×3台への出力が可能な
ASUS「VivoMini UN42 UN42-M115Z」
13cm角×高さ約4cmの超小型デスクトップPCで、実売価格は3万5000円前後。
内蔵ストレージはSSD 32GBだが、ASUSの提供するクラウドストレージ「ASUS Webstorage」を100GB利用でき、そこに各種データを保存しておける。
低騒音ファンを採用しCPUが高負荷時も静か。最大でディスプレー3台への同時出力が可能と、コンパクトデスクトップ×3万円台PCとしてはかなり使いでのある1台だ。
- CPU:Celeron 2957U(1.4GHz、デュアルコア)
- メモリー:2GB
- ストレージ:SSD 32GB
- 光学ドライブ:なし
- USB(うち3.0):4(4)
- OS:Windows 10 Home 64bit
- 本体サイズ:幅131×奥行き131×高さ42mm
バッテリー駆動も可能なごく薄PC
サードウェーブデジノス「Diginnos DG-M01IW」
モノリスに似たごくシンプルなデザインの超小型デスクトップPC。直販価格は1万9800円(税別)。
CPUにAtom Z3735F(1.33GHz)を採用し、メモリーは2GB、ストレージはeMMC 32GBを内蔵。バッテリーを搭載しており、給電なしでも約13時間の駆動が可能。停電のような不慮の事態でもデータを喪失することがない。
- CPU:Atom Z3735F(1.33GHz、クアッドコア)
- メモリー:2GB
- ストレージ:eMMC 32GB
- 光学ドライブ:なし
- USB(うち3.0):3(0)
- OS:Windows 10 Home 32bit
- 本体サイズ:幅116×奥行き152×高さ15mm
(次ページへ続く、「これが3万円台デスクトップの実力だ! ECS LIVA X2 LIVAX2-4/64-W10」)
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