強すぎるWRX STI!チャンピオンに飽き足らず
今年度全戦ポールを達成!
第5戦岡山でST-2クラスのシリーズチャンピオンを決めた東和インテック「DAMD MOTUL ED WRX STI」。3年連続チャンピオンのV3達成という快挙の次は、ここ鈴鹿の最終戦でポールポジションを獲れば全戦ポールポジションという偉業も達成してしまうということで、チームには予選日の朝から気合の入った空気が流れていた。
予選が始まってみれば、しかしそれはあっさりと達成されたかのように見えるほど、素晴らしい走りを披露した「DAMD MOTUL ED WRX STI」。予選タイムはA、Bドライバーでダントツの2分18秒前半。Bドライバーの松田晃司選手にいたってはアタックラップ1周で戻ってきてしまうほどの余裕を見せていた。
そして、全戦ポールポジションにV3記念Tシャツを着ての記念撮影。
決勝のグリッドにも、すでに勝利を確信する雰囲気が流れ、Aドライバーの大澤 学選手は勝利宣言のサムアップ!
決勝レースもほぼ独走態勢で余裕の展開。2位以下に1周以上の差をつけての快勝は、スバリスト感涙。今年度は事実上ライバル不在ともいえた「DAMD MOTUL ED WRX STI」。来年以降も勝利記録を伸ばしてもらいたい。そして強いライバルの登場も心待ちにしている。
他のクラスも激戦の連続
SUPER GTのGT300クラスとほぼ同仕様の、FIA-GT3カテゴリーマシンで戦うST-Xクラス。優勝はGTNET ADVAN C-WEST GT-R、2位にはASCII.jpではおなじみの片岡龍也選手も乗るREAF REAL ESTATE KiiVA BMW、3位には岡山ですでにチャンピオンを決めているENDLESS・ADVAN・BMWが入った。
2リッター4WDターボという、いかにも日本らしいST-2クラスでは、ポールトゥウィンを決めたDAMD MOTUL ED WRX STIは先述したが、2位には新菱オートDIXCELエボX。WRX STIの積年のライバルだったRSオガワがランサーをEvo.XにスイッチしたRSオガワADVANランサーを投入し3位となった。
3.5リッター後輪駆動車で戦われるST-3クラスは、今年の第3戦富士から投入された新型車であるレクサスRC350「SARD Racing RC350」が優勝。2位にはレクサスIS350「ムータレーシング TWS IS350」が、3位にはZ34型フェアレディZ「岡部自動車DIXCELチームテツヤZ34」が入った。ポイントリーダーであったasset ings テクノ RC350は無念のリタイアでポイントを取りこぼし、岡部自動車DIXCELチームテツヤZ34がST-3クラスのシリーズチャンピオンとなった。
2リッター二輪駆動車で戦われるST-4クラスは、スーパー耐久の中でも最多出場台数を誇るクラスだ。優勝はTAKUMI×UEMATSU×SKR S2000。そして2位は埼玉トヨペットGreenBrave、3位はENDLESS・ADVAN・86となった。埼玉トヨペットGreenBraveとENDLESS・ADVAN・86は、前戦岡山で埼玉トヨペットGreenBraveがノーポイントで終わったことからポイントが同点となり、ここ鈴鹿での勝敗でシリーズチャンピオンが決まる重要な局面、ここを制した埼玉トヨペットGreenBraveがST-4クラスのチャンピオンとなった。
1.5リッターガソリンエンジンに準ずるクラスのST-5クラスでは、前戦岡山でシリーズチャンピオンを決めた69号車BRP★J's Racingフィットが、途中ディーゼルデミオにトップを明け渡すも、後半の追い上げで優勝を飾った。2位はホンダカーズ野崎 with CUSCO & BOMEX FIT、3位は先述のDXLアラゴスタNOPROデミオSKY-Dとなった。