HDDを大きく上回る速度が魅力のSSD。ほんの数年前までは「容量が少なく高価」というイメージをもっている人も多かったと思うが、高性能化・大容量化が進み、価格もこなれてきた今となっては、すっかりSSDの導入が当たり前になりつつある。「新しいPCが欲しいけど、HDDとSSD、どっちを搭載するか迷う」なんて人もずいぶん多くなってきたことだろう。
OSやソフトの起動、ファイルの読み込み・書き込み速度アップなど、SSDを導入することで受けられる恩恵は多いが、ゲームをプレイする際にはどういった影響があるのだろうか。
今回は「SSD搭載PCでゲームがどのように快適になるか」というテーマのもと、プロゲーマーのStanSmithさんを編集部にお招きし、古参ゲーマーのジサトラカクッチ、ジサトラアキラとの対談を実施。ゲームに強いSSDの魅力に迫った。
導入すると「HDDには戻れない」
ジサトラアキラ:まず、StanSmithさんが初めてSSDを使用された時期について教えてください。
StanSmithさん:3~4年前ですね。購入したUltrabookにSSDが搭載されていたので、それが出会いです。
ジサトラカクッチ:ノートPCで初めてSSDを体験した、という人も多いですよね。自宅のゲーム用PCにSSDを導入されたのはいつでしょうか?
StanSmithさん:実はけっこう最近の話で、まだ導入してから数ヵ月しか経っていないんですよ。速度の差を体感する機会はもっと前からあったんですが、実際に自宅のゲーム用PCに導入してみると、本当にHDDには戻れない。もっと早く導入しておけばよかったですね。以前はそもそもPC自体が古くて、CPUやグラボの交換でなんとか……という感じだったんですが、いざ新調してSSD環境になった途端にPCの起動がすごく速くなって。「うわっ」と。OSはWindows 10なのですが、移行したことでゲームに不具合が起きたりっていうのは今のところないですね。
ジサトラアキラ:SSDとWindows 10の組み合わせだと、とにかくPCの起動が速いから、すぐにゲームに入れますよね。
ジサトラカクッチ:昔は、「コンシューマーのゲーム機は電源を入れてすぐにゲームできるからいい、PCの電源を入れてゲームするのは時間がかかってめんどくさい」って人もいたんですけどね。今、場合によってはコンシューマーのゲーム機より速いんじゃないですか?
StanSmithさん:かなり速くなっていますよね。それとSSDに変えてから、Windows起動時のタスクを気にしなくなりました(笑)。
ジサトラカクッチ:確かに。昔は常駐タスクを減らそうとか、余計な機能は切ろうとか、色々工夫してたんですけど、いつの間にか気にしなくなってます。
StanSmithさん:Windows起動時に、常駐のSkypeやTwitter、LINE、Steamなどを一気に立ち上げつつゲームも起動したりしますけど、これはHDDじゃ遅くて耐えられないですよね。PCを起動してすぐにゲームを立ち上げられるし、オンラインゲームによくある開始前のクライアントチェックも明らかに速い。HDD環境とSSD環境では、全部ひっくるめると分単位の差が出てると思うんです。座って電源を入れてすぐゲームができる快適性は本当に大事です。
(次ページ、「マルチプレイ対応ゲームではSSDの読み込みの速さが顕著に」に続く)
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