(株)矢野経済研究所が9日発表した「化粧品市場に関する調査結果2015」によると、2014年度の国内化粧品規模は、前年度比100.5%の2兆3305億円(ブランドメーカー出荷金額ベース)となった。上期は消費税増税により高価格帯商品が苦戦したが、下期では消費マインドが回復したほか、14年10月の免税対象品目拡大による訪日旅行客の消費増が寄与した。
製品分野別市場規模では、スキンケア・メイクアップ・ヘアケア・フレグランス・男性用化粧品のすべてのカテゴリーで、前年度実績をクリアした。スキンケア市場では、フェイスパックや美容液などのスペシャルケア製品、メイクアップ市場ではBBクリーム・CCクリーム、ヘアケア市場ではオイルを配合したブランドや地肌ケアを訴求したブランド、フレグランス市場ではメゾンフレグランスやライトフレグランスのブランドが好調に推移した。