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G-Tuneの“持ち運べるハイスペックPC” LITTLEGEAR

「取っ手つきPCしか考えていなかった」VR業界待望のマシンが生まれたワケ

2015年10月10日 15時00分更新

文● 鈴木誠史/ASCII.jp

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小型だが多様な構成に柔軟に対応するために構造を工夫した。フルサイズのビデオカードや大型の電源ユニットも搭載可能。電源ユニットが上に配置した理由は、持ち運ぶ際のバランスを考慮した結果だ

冷却パーツを新規開発してでもハイスペックを実現させる

― 「NEXTGEAR」シリーズなどと比べて、サイズはかなり小型化しています。放熱性・冷却性が気になります。

「両サイドと底面にメッシュパネルを採用し、外気の取り込みを効率的に行なえるようにしています。そして、底面のメッシュパネルはワンタッチで取り外せるようにしています。

 取り外し機構は搭載必須ではありませんが、その場合、お客様に『中を空けて掃除してください』と言っているのと同じということになります。『分解は保証対象外になる』としているのに、です。それはいけない。PCのリテラシーが高くない方にも、PCそのものに興味がない方にも、安心してゲーミングPCを使えるようにしたいのです。G-Tuneのデスクトップがメンテナンス性を意識しているのは、そのためです」

軽量化するため、樹脂のサイドパネルを採用した。メッシュ部分は金属だ

底面からも吸気を行なう。底面のメッシュパネルも引き出して掃除できる

― さらに大型のビデオカードが登場したときに対応できるのか。このあたりも気になります。

「確かに検討しなくてはなりませんね。ただ、現時点で最高クラスのTITAN Xにも対応できています。それ以上となると、冷却パーツも含めて性能を引き出せるか改めて考える必要がありますね。どうしてもそのスペックを実現しなければならない場合は、CPUのヒートシンク・ヒートパイプなど新規開発してでも実現させる覚悟があります。実際にSkylake搭載モデルでは専用ファンを搭載させています」

LITTLEGEARは初めからハンドルありきの製品でした

― G-Tuneのほかのマシンと比べたとき、LITTLEGEARが持つメリットはなんでしょう。

「最も大きな違いは見てわかる通り、ハンドル付き。持って歩けるということです。また体積も約10%小さいです。強度に影響しない箇所で樹脂やメッシュ素材を採用したことで、(金属のサイドパネルに比べて)15%ほど重量を軽減することもできました」

― 「組立ワークショップ」でLITTLEGEARの組み立てを体験できれば、構造の工夫が理解できて楽しそうです。

「ただし、難易度はとても高いですよ! 配線には特に気を遣っていて、エアフローに影響を与えないようにしながら、メッシュパネルから透けて見えないようにワイヤリングしています。外から見えてしまうと格好悪いですから」

メッシュパネルを採用しても、中の配線は見せない

2.5インチが2基、3.5インチベイが1基ある

マザーボードの裏側にも2.5インチベイ。M.2 SSDの搭載も可能とした

ー ハンドルが最大の特徴とのことですが、「ハンドルなし」で作る案はなかったのですか。

「コンセプトである『持ち運べるハイスペック』のとおり、LITTLEGEARは初めからハンドルありきの製品でした。ハンドル付きのPCケースはほかにもありますが、ここまで小型なものは業界全体を見ても例がありません」

― 前例がないものを開発するということで、実現できるかどうか不安もあったのでは?

「最近はMini-ITXマザーボードを搭載するゲーミングPCも増えていますし、CPUとビデオカードの省電力性もかなり向上してきました。これらはLITTLEGEARのコンセプトを実現できた大きな要因ですね。

 あとはやはり、必要とされるものならメーカーとして作るべきです。LITTLEGEARはとても強いコンセプトから生まれた製品です。コンセプト実現のために調整は惜しみません。逆を言えば、ユーザーの『こんなPCが欲しい』という声が新しいPCを生み出すということ。PCにできることを広げる製品にしたいと、いつも考えていますよ」

マウスコンピューター/G-Tune

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