本日10月1日は「日本酒の日」であり「メガネの日」でもある。ふしぎな縁から、宮城・萩野酒造が先日『メガネ専用』という日本酒を売り出した。
メガネ専用は、酒づくりにかかわる蔵人たちが全員メガネをかけて醸造したという、メガネ成分の濃いお酒。もちろん裸眼の客でも注文できた。
販売店のつじむら酒店が「蒸しの作業の時などレンズの曇りに苦悩しながら醸し上げた最高傑作」などと紹介すると、またたく間にメガネクラスタのあいだで話題になり、「メガネの日」本番を待たずして完売してしまった。
萩野酒造の佐藤曜平専務は「まさかこんな冗談半分のような商品が? と思いました」とびっくり。「家族中心にこじんまりとやっている蔵なので、驚きとともに『あまり大事にならないように』と、心配の声も出ました」という。
増産は考えていないのか尋ねると「不足している原料米の確保が出来れば、品質に影響のない範囲で、来年の10月1日に合わせてもう少し増産出来ればと考えています」との答え。運が良ければまた来年も“メガネ酒”が拝めそう。
萩野酒造は、すっきりした『萩の鶴』、どっしりした『日輪田』という2種類のお酒をつくっている。蔵元自身が納得できる品質のものを、ごく少量だけ醸造しているそうだ。買えたときは本当に縁があったということかも。
なおつじむら酒店によれば、『メガネ専用』はうすにごりの生原酒。生原酒ならではの濃密なコクとダイナミックな甘み、旨みが楽しめるお酒だったということで……うう、メガネ関係なく飲みたい。