東京都が25日発表した「組み立て式家具に関する調査」で、組み立て式家具の組み立て経験者の約42%が「組み立てを間違えた」「難しかった」などの理由でスムーズに組み立てできなかったと回答し、このうち7%が組み立て中に怪我をしていることがわかった。
同調査は東京都在住の20歳代以上の男女1107人を対象としたインターネットによるアンケート調査。調査期間は1月。都内の消費生活センターに組み立て式家具に関する相談が63件あり、都が危害状況を調査した。
組み立て式家具を組み立てにくかったと感じた人の6割は、「組立説明書などがわかりづらい」と回答。一方、家具を組み立てやすく感じた人の8割以上は「説明書などはわかりやすかった」と回答した。組み立て中の怪我では、「本棚を組み立て中、部材にバリがあり、とげが刺さって出血した」(40代男性)、「机を組み立てていた時、仮組した部品を立てておいたところ、バランスを崩して倒れそばにいた母親に当たり打撲を負わせてしまった」(40代男性)などの事例があった。
東京都は消費者に向け、「購入前に説明書を確認すること」、「組み立て中の安全対策を取ること」、「組み立て後も定期的にねじのゆるみなどを確認すること」、などのアドバイスをしている。