(株)矢野経済研究所が25日発表した「食品通販市場に関する調査結果2015」によると、2014年度の食品通販市場規模は、小売金額ベースで前年度比104.8%の3兆1772億円となる見込みとなった。
同調査はカタログ通販を含むショッピングサイト・生協・自然食品宅配・ネットスーパー・コンビニ宅配・食品メーカーの直販が対象。調査方法は、同社研究員によるアンケートや電話・メールによるヒアリングなど。調査期間は6~8月。
ここ数年は大手ショッピングサイトの売上拡大や、食品メーカーによるダイレクト販売が増加し、市場全体が拡大傾向にある。販売チャネルの構成比では、生協が41.1%でトップ。次いでショッピングサイトが33.9%、食品メーカーの直販が18.3%、ネットスーパーが3.8%、自然派食品宅配が2.4%、コンビニ宅配が0.6%となった。
同調査では今後も3~4%程度の伸長率で推移し、19年度には同118.2%の3兆7539億円に拡大すると予測。17年前後には生協とショッピングサイトの構成比が逆転する可能性がある、としている。