アスクル(株)が14日発表した2016年5月期第1四半期決算(15年5~8月)は、売上高が前年同期比15.5%増727億9400万円、営業利益が同665.1%増の29億1600万円、純利益は同915%増の18億5400万円となり、過去最高益を達成した。経費削減策により売上高固定費比率が低下し、収益性が飛躍的に高まった。
BtoB事業の売上高は、同11.3%増の656億2100万円となった。戦略分野のMRO商材(工場・建設現場などで使用される消耗品・間接材全般)、医療・介護施設・店舗で利用される洗剤などの生活用品がそれぞれ2桁伸張したほか、従来のOA・PC商品や文具なども堅調に推移した。
BtoC事業の「LOHACO(ロハコ)」は、2014年7月のサービス開始から2年9カ月で利用者が累計200万人を突破。売上高は同175.4%増の71億7200万円となった。
予実対比は、売上高が30億円、営業利益が7億円、純利益が4億円のプラスとなった。今後はロハコのテレビCMの反響や物量増への対応を見極め、必要に応じて業績予想を修正する方針。