auは4G LTEとWiMAX 2+のダブルCA
下り最大220MbpsのWiMAX 2+の実速度に自信あり
続いてはau。こちらは4G LTE(FD-LTE)の下り最大225Mbps、WiMAX 2+(TD-LTE互換)の下り最大220Mbpsという“ダブルのCA”がiPhone 6sでの売りとなる。この2つのうち、どうやら自信があるのはWiMAX 2+の方のようだ。
同社は昨年から4G LTEで下り最大150MbpsのCAを広い範囲でスタートしており、iPhone 6でも対応している。しかし、下り最大225Mbps対応エリアについては、3Gからの周波数切替の必要もあり、まだ限定的である(関連リンク)。
一方、WiMAX 2+のCAによる下り最大220Mbpsの対応には、WiMAXからの周波数切替が必要なものの(関連記事)、9月末には全国エリア化を完成させると発表している(関連記事)。11日に開催された発表会では「iPhone 6sはまずTD-LTEで接続する。WiMAX 2+はフレッシュなバンドで快適」(KDDI 石川雄三氏)と、実利用での速度に自信を見せていた。
ソフトバンクもおそらくはダブルのCAが利用可能
どういうアピールをしてくる?
最後はソフトバンク。ソフトバンクのiPhone 6sでも、4G LTE(FD-LTE)による下り最大187.5Mbps、AXGP(TD-LTE互換)による下り最大165MbpsというダブルのCA(同社では「Hybrid 4G LTE」と呼んでいる)が利用できる。ただ周波数の関係で、スペック的にはともにauを下回る。
その下り最大187.5Mbpsのエリアは現時点ではまだ限定的だが、9月末、10月以降で順次拡大予定とのこと(関連リンク)。また、着実にエリアが広がっていると思われるのは、プラチナバンド(900MHz)での4G LTE。電波が飛びやすく、つながりやすいプラチナバンドLTEを同社が積極的にアピールする可能性は高いだろう。
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iPhone 6s/iPhone 6sで利用できるネットワークについて見てきたが、ここで紹介したのは、あくまでスペック上の数値。アスキーでは発売後の実測テストのほか、各キャリアのネットワークに関する発表などについても随時レポート予定だ。