新iPhone(iPhone 6s?)が登場すると思われるアップルの新製品発表会が目前に迫ってきました!
例年どおりさまざまな憶測が飛び交う新型iPhoneですが、もし無事発表されて日本でも発売されるとして、次に気になるのは「どのキャリアで買うか?」ということですよね(SIMフリー版もありますが)。
2013年発売のiPhone 5s/5c以降、ドコモ、au、ソフトバンク3キャリアでiPhoneは発売されているわけですが、Androidスマホとは違いキャリアによる提供されているサービスやストレージ容量の違いなどはありません。
そこでユーザーレベルで注目が集まるのは“提供されているネットワーク”の違いと言えるでしょう(料金体系ももちろん違いますが、マイボイスコムの調査結果(関連リンク)によれば次期iPhone購入検討意向者で最も重視するのは“インターネットの通信速度が速いこと”だそうです)。
そこで本記事では、各キャリアの最新ネットワークについて、あらためてその状況についてまとめていくことにします。
ドコモは下り最大225Mbpsの「PREMIUM 4G」を
都市部中心に提供中
まずはドコモ。ドコモは、2015年夏モデルのAndroidスマホ&タブレット7機種(ルーターは冬春モデルの2機種)で、下り最大225Mbpsの「PREMIUM 4G」を提供しています。
この下り最大225Mbpsという数値はLTE Advancedの技術であるキャリアアグリゲーション(CA)を使って実現されています。複数のLTE回線を束ねて高速化するCAですが、ドコモはこの技術に加え、広域エリアをカバーするアドオンセル技術も活用しているため、通信の大容量化がはかられています。
ちなみに昨年モデルのiPhone 6/6 Plusでは、下り最大150MbpsのLTEまでに対応していました。しかし、新iPhoneでは下り最大300Mbpsのキャリアアグリゲーションにまで対応するという情報もあります。その場合は、ドコモのPREMIUM 4Gも利用できる可能性が高いと言えるでしょう。
なお、対応基地局数も7月の決算会見時点で(関連記事)、都市部の繁華街や人の集まる施設を中心としたエリアに対して3500局と具体的な数字を挙げてアピールしています。今年3月から展開してきたぶん、他社より先行している言えます。
auも下り最大225Mbpsの
キャリアアグリゲーションを実現
auも最速の通信速度は、下り最大225Mbpsとドコモと並んでいて、これもCAを活用しています。auは異なるCAによるネットワークを用意しており、1つは前述のとおり、下り最大225Mbpsの4G LTE(2GHz+800MHz)ネットワークで一部機種を除く2015年夏モデル以降のAndroid端末に提供中です(iPhone 6/6 Plusでは下り最大150Mbpsまで)。
もう1つは2015年夏モデル端末およびモバイルルーター「Speed Wi-Fi NEXT W01」向けに提供されているWiMAX 2+による下り最大220Mbpsのネットワークです(iPhone 6/6 Plusでは、WiMAX 2+のCAには非対応なので下り最大110Mbpsまで)。
auは広くそして屋内でもつながりやすい800MHz帯のLTEエリアの人口カバー率が99%超であることを強くアピールしています。もちろんこの800MHz帯はCAで束ねる回線のひとつなので、重要な指標だと言えるでしょう。
(次ページでは、「ソフトバンクは下り最大187.5MbpsのCAを順次拡大」)