ECシステム支援の(株)エルテックスが27日発表した通信販売事業関与者の実態調査によると、ECを運営する通販事業者の56.2%がスマートフォンに対応しているが、このうち約8割が何らかの課題を抱えていることがわかった。
課題の内容は「ユーザビリティー」「スマホのシステム・プログラム」「人的対応」の3つがあり、約半数が「ユーザビリティー」に関するものだった。「わかりやすいレイアウトでない」「ただスマートフォン対応にしただけ」などの課題があった。2番目は、スマホのシステム・プログラムに関する課題で、人的な対応と絡む部分も多かった。
通信販売事業の課題(複数回答)は1位が前年度比0.6%増で「売り上げの拡大」(84.3%)、2位が同2%減で「新規の顧客の獲得」(75.3%)、3位が同3.3%減で「顧客サービス向上」(64%)となった。
通信販売事業全般の悩み事・困り事(複数回答)は、1位が同2%増で「新規客の集客」(55.7%)、2位が同2.3%増で「通信販売事業の戦略や展開」、3位が同0.4%増で「既存顧客の満足度向上」(40.7%)となった。
同調査は年商3000万円から100億円までの通販事業者のうち、マーケティング・広告・宣伝、業務(受注・決済・配送など)、情報システムの3つ職種の担当者が対象。回収サンプルは300件(職種ごとに100件)。調査期間は6月20~22日。