ヤマハは8月26日、11.2ch対応のフラッグシップAVプリアンプ「CX-A5100」を発表した。10月上旬発売予定で、予想実売価格は30万円前後。
CX-A5000の後継機種で、2年ぶりに刷新されたプリアンプ。パワーアンプと組み合わせて使用するセパレートタイプだ。DACには32bit対応のES9016を2つ採用し、なめらかさと高解像感を向上させている。
新機種は最新の立体サラウンド音響技術「Dolby Atoms」に対応するほか、そのDTS版にあたる「DTS:X」についてもファームウェアアップデートで対応予定。
Dolby Atomsはストレートデコードによる再生が可能なほか、ヤマハ独自の音響技術「シネマDSP HD3」のアルゴリズムを見直すことでDolby Atomsとの掛け合わせが可能となった。さらに立体音響のために、音場測定機能の「YPAO」も高さ方向に対応する。
このほか「High Precision EQ(64it)」は演算処理を約2倍とすることで高精度なイコライザー処理を実現。ノイズの低減と音の明瞭さの改善などが行なわれる。
ネットワーク機能は、高性能な新型ネットワークモジュールを採用するほか、新たに無線LANを内蔵。DSDのダイレクト再生やAIFFの再生、ギャップレス再生が可能となっている。
また、ヤマハ独自の家庭内音楽共有機能「MusicCAST」に対応。スマホアプリの「MusicCAST Controller」を使うことで、スマホからLAN内にある音楽ファイルの再生操作などが行なえる。
このほかBluetoothにも対応しており、圧縮音源を拡張処理により高音質化する「ミュージックエンハンサー」も利用できる。
HDMIは4K/60p(4:4:4)の入力に対応。HDCP 2.2に対応するほか、ファームウェアアップデートでHDR信号にも対応予定だ。