ファンにとって赤の色合いが違うのは許されない
── カープタブレットを作るにあたって、苦労したことはありますか?
「色の問題などは苦労しましたね。一応指定色があるのですが、印刷物で載せると色が微妙に違ったりするんですよね。カープファンにとって赤の色合いが違うのは許されないと思うのですが、何度も修正して赤を見比べ続けると、どれが指定色に近いのかわからなくなってくるんです。本当に心が折れそうになりました。結局社内に何人か広島出身者がいるので、どれが一番カープの色っぽいのかを決めてもらいました。
また、ブラウン監督時代からユニフォームのデザインは変わってないのですが、緒方監督になって変わるかもしれないといわれていたんです。ユニフォームのデザインが変わってしまうと、本体のデザインも全てやり直さなくてはいけなかったのですが、全国的にカープの人気が出てきたこともあってか、今のデザインで続投になったようで、ホッとしました」
── パソコン工房のウェブ通販サイトのページが、広島弁で統一されているのも印象的でした。こちらも菅原さんが担当されたんですか?
菅原 「ホームページは、ウェブチームにも広島出身者がおり、その担当の発案で始めました。標準語から広島弁に直していったのですが、ページをチェックすると口語なので地域によって微妙な違いもありましたね。でも、Twitterなどでも好意的に捉えてもらえて、こだわってよかったなと思っています」
── 壁紙もカープ仕様ですよね
菅原 「そうですね。壁紙は何種類か作ろうということになって、いただいた素材を使用して15種類作りました。デスクトップには、左からアイコンを並べる人が多いと思いますので、ロゴやデザインを左寄せにするなど、自宅や仕事でも使える壁紙という点にこだわりました。ここら辺はビジネス担当の癖といいますか、いい意味でも悪い意味でもビジネス担当を抜け出せないとこでもありました」
グッズの面もあるがしっかり使えるということにこだわった
── ノートパソコンは、スペックが異なる3種類を用意されていますが、何か理由はありますか? また、どの機種が一番売れているのでしょうか
菅原「自宅や会社で毎日業務などで使ってもらいたいというのがあって、出来るだけ価格を抑えてハイエンドのモデルを用意しました。ハイスペックなモデル以外も遜色なく使えるスペックにしてはいます。また、やっぱりタブレットもあったほうがいいなと思い、用意しました。タブレットも比較的注目が高かったので、ラインアップに加えて良かったです。
一番売れているのは、ハイエンドモデルです。業務にスペックとコスパのバランスがいいモデルだねと反響をいただいたのは嬉しかったです」
── 今後、カープ関連で販売したい製品などはありますか?
菅原「価格的にお手頃なキーボードやマウスなど、ひそかにカープファンを主張できる製品を出せたらいいなとは思います。あと、価格を抑えたとはいえノートは高額になってしまったので、学生さんが購入できる廉価なノートも出したいですね。」
(次ページ「広島東洋カープ承認ノート/タブレットで職場や球場を赤く染めてほしい」へ続く)