アスクル(株)がこのほど発表した15年5月期決算(14年5月21日~15年5月20日)は、売上高が前期比9.2%増の2767億5900万円、営業利益が同60.2%増の68億4900万円、純利益は同86.3%増の40億3200万円と、増収増益となった。
BtoCの「LOHACO(ロハコ)」の売上が大幅に伸長し、BtoB事業の売上総利益率が改善。全社的な経費削減施策で売上高固定費比率が低下したこともあり、収益性が飛躍的に高まった。
BtoB事業は、戦略分野と位置づけた工場・建設現場・研究所や医療・介護施設などでのユーザー拡大・利用促進に注力した。サイトのリニューアル、専門カタログの発刊など業種別施策が功を奏し、売上高は同6.4%増の2568億1500万円となった。「アスクルカタログ 2014 秋・冬号」(14年8月発刊)から価格改定を実施したことなどから売上総利益率が改善した。
「LOHACO」は、注文数・金額ともに順調に推移し、売上高は同64.7%増の199億4400万円となった。ロイヤルカスタマー(リピーターのうち一定の基準を満たしたユーザー)は約23万人となった。