(株)セブン&アイホールディングスが7日発表した2016年2月期第1四半期決算(15年3月~5月)は、営業収益が前年同期比2.1%減の1兆4407億8200万円、営業利益は同5.6%増の818億5600万円、純利益は同6.9%増の422億2800万円となった。営業利益と純利益は過去最高の数値で、コンビニエンス事業と金融関連事業の増益が全体をけん引した。
同社グループは「成長の第2ステージ」に向け、グループ横断的にオムニチャネル戦略を推進している。15年10月の本格稼働に向け、商品開発やECサイトなどのシステム構築、物流などの事業基盤の整備に注力した。通信販売事業の営業収益は同9.4%減の378億100万円で、27億9300万円の営業損失となった。(株)ニッセンホールディングスは、働く女性や家族層に向けた高付加価値商品の開発や、セブン‐イレブン店舗などで有料ファッションマガジンを販売するなど、グループシナジー効果の実現に向けた取り組みを進めたが、収益改善には至らなかった。