沖縄県は3日、(株)エフカフェと連携し、中国最大の越境ECサイト「Tmallグローバル(天猫国際)」に県産品を共同出品する出店者募集を開始した。中国に向けた県産品の販路拡大と沖縄ブランドの認知度向上を図る。
Tmallグローバルに出店している(株)エフカフェの店舗「心地」内に「沖縄館」の専用ページを立ち上げ、県産品を出品する。県産品の取り扱い実績がある県内の事業者を対象に、健康食品など沖縄ならではの特徴を持つ県産品を募集。出店期間は9月~2016年3月を予定している。出店状況などから年度内に継続するかどうかを判断する。出店料は初期費用が1万2500円(税抜)で、月額固定費が1万3500円(税抜)。国内指定倉庫への配送料と売上の16%の販売手数料が必要。
出店企業の募集やとりまとめは、沖縄国際物流ハブ活用推進事業共同企業体(電通沖縄)が担当する。県内事業者は、越境EC運営会社(エフカフェ)が指定する国内倉庫に商品を送付するほか、商品情報の提供や各種プロモーションへの協力が必要。エフカフェは、受注から中国への商品発送、商品保管、売上情報管理などを担う。
沖縄県は、天猫国際への出品支援のメリットとして、「出品基準が緩やか」「出品コストの大幅削減」「日本語だけで出品可能」を挙げ、「日本でECサイトを立ち上げるのと同じように出店できる」として、県内事業者の参加を呼び掛けている。10日には沖縄県産業支援センター(那覇市)で説明会を開催。募集締め切りは26日の17時まで。