今回からASCII.jpでスタートする「ファーウェイ通信」。SIMフリースマホやルーターなどのモバイル端末から、端末内のチップセットまでをグループ内で手がける、ファーウェイの端末情報を中心に最新動向をお届けする。
ちょうど1年前にリリースされた「Ascend G6」を皮切りにSIMフリー端末を強化してきた同社だが、2015年に入ってからはその“本気度”がグッとアップ。SIMフリースマートフォンにタブレット、そしてウェアラブル端末と、新製品4機種がラインナップに加わった。
写真左から「HUAWEI P8max」「MediaPad M2 8.0」「TalkBand B2」「HUAWEI P8lite」。6月の発表会では4機種が新製品として登場した
ファーウェイ通信が特に注目するのが「HUAWEI P8lite」
LTE対応で強力カメラを搭載しながら、税抜2万8600円!
まず注目はやはりSIMフリースマホ。税抜2万8600円という価格ながらオクタコアCPUを搭載する「HUAWEI P8lite」(以下、P8lite)と、6.8型液晶搭載のファブレット「HUAWEI P8max」(以下、P8max)の2機種だ。
ファーウェイのPシリーズは、ファーウェイのラインアップではプレミアムの位置づけながら、HUAWEI P8liteは税抜2万8600円というリーズナブルな価格設定がなされている。以下のスペックと機能を見ていくと、発表会では「コストパフォーマンスモンスター」と紹介されたのも納得が行く。
まず手にすると、薄さ7.7mmで約131gという軽量ボディーがしっくりとなじむ。切れ目のないミドルフレームと背面のヘアライン模様、表裏フラットで対称的な薄型ボディーなど、デザインの美しさが特徴だ。
価格以上のスペックを備えている点も、HUAWEI P8liteの魅力と言える。ディスプレーは5型のHD液晶(720×1280ドット)で、CPUには64bit対応で1.2GHz動作のオクタコアCPU「Hisilicon Kirin 620」を採用。マルチタスクでもアプリがサクサクと動作し、さらにスマートに省電力ができるという。そのほか2GBメモリー、16GBストレージ、2200mAhバッテリーなどを搭載する。
カメラは、1300万画素のアウトカメラと500万画素のインカメラを搭載する。特に注目したいのは「パーフェクトセルフィー」機能。10段階の美顔補正をしてくれる「ビューティーモード」において、持ち主の顔を撮影時に認識し、あらかじめ設定しておいたレベルに自動補正をしてくれるのだ。
通信部分ではもちろんLTEに対応。対応周波数は、FDD-LTEがバンド1(2.1GHz)/3(1.8GHz)/5(850MHz)/7(2.6GHz)/8(900MHz)/19(800MHz)/28(700MHz)、W-CDMAはバンド1/5/6/8/19となっている。
この対応周波数はドコモXiのうち、3つの周波数に対応していることを意味し、いわゆる格安SIMとの相性がいい。実際に主要MVNOでの取り扱いも発表済みである。また、デュアルSIM仕様なのもポイントだ。3G/LTEで利用できるのはどちらか片方のため(3G/LTE+GSMなら同時待受が可能)、国内では基本的に切り替えて利用することになるが、海外出張時には日本で使っているSIMと現地SIMを組み合わせるなど、特に活躍してくれるはずだ。
P8liteはすでに発売済(ゴールドのみ7月中旬以降を予定)。主要MVNOのほか、大手量販店、ファーウェイの公式オンラインストア「Vモール」などで販売されている。
(次ページでは、「6.8型液晶! 最強を求めるなら「HUAWEI P8max」だ!」)

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