タブレットとして使えるディスプレー部が12.5型なのに軽いので、変わった使い方ができる
東芝ノートの30年を凝縮した2 in 1はディスプレーの軽さ故に縦持ちが便利!
2015年06月25日 09時00分更新
ディスプレー部が着脱するデタッチャブルノートパソコンは、用途に合わせてノートスタイルとタブレットスタイルで使えるのが特徴だ。とはいえ、ディスプレー部が重くてタブレットとして使いにくかったり、着脱部分がしっかりしていないとノートとして使い辛かったりする。
しかしそんな不安要素を全て取り払った製品がある。それが東芝が販売する12.5型「dynabook R82」だ。ディスプレーの重さはおよそ730gと軽量で、着脱部もカチッとしっかり固定してくれるので、作業中にディスプレーがずれたり外れたりしない。今回は、実際に持ち運んで使ってみたので、dynabook R82の外観と使い勝手を紹介しよう。
とにかく薄く軽いディスプレー部はタブレットとして存分に使える!
まずdynabook R82を使っていて驚くのが、ディスプレー部分の軽さだ。試用機は、ペン入力に対応するdynabook R82/PGPで重さはおよそ730g。ペン入力に対応しないdynabook R82/PGQはおよそ699gで、12.5型のWindowsタブレットとしては世界最軽量なのだという。また、軽いだけでなく厚さおよそ8.8mmと薄いのもタブレットとしての使いやすさに繋がっている。
縦向きに持てば、ニュースなどが読みやすい!
12.5型のディスプレーをタブレットとして使う時は、やはり横に持って使うことが多い。しかし、dynabook R82を使っている時にニュースを見るのは縦向きが見やすいということに気づいた。ウェブブラウザーでニュースを見る場合、ニュースの一覧が表示されていて気になるニュースをさがすと思うのだが、12型ともなると縦で見るとサイトによってはトップ画面全てのニュースがスクロールせずに確認できるほか、記事もあまりスクロールせずに読めるのだ。
ディスプレーが重いとなかなか縦向きで使おうとは思わない。しかし、dynabook R82が軽くて縦向きに持っていても疲れないからこそこの使い方が便利なのだ。
そのほか、料理のレシピを表示させるのも便利だ。料理をしている最中に食材や水を触った手で触りたくないし、いちいちタオルで手をふくのは面倒だ。縦置きにしてレシピや作り方を1画面に表示しておけば、触らずに料理が作れる。自炊をしたいが何を作っていいかわからない人などは、この使い方を試してもらいたい。
ディスプレー解像度は1920×1080ドットで、YouTubeやHuluなども快適に楽しめるほか、ノングレア液晶を採用し、ちらつきが少ないので目が疲れにくく、書類作成など仕事も長時間続けられる。使用機は上位モデルのdynabook R82/PGPで、ペン入力にも対応。ノートアプリ「TruNote」を使用すれば、会議や生活の中でメモ書きしたデータをそのままノートパソコンに保存できる。電磁誘導方式のデジタイザーを付属し、紙のノートに書くような書き心地を実現しているので、殴り書きをしても反応が途切れることはなく、非常に細かな字で書ける。
ディスプレー部が12.5型と書き込めるサイズが大きく、かつ軽いのでイスしかない会議室などで片手で持ってメモできるのもdynabook R82ならではの特徴だ。
ディスプレーとキーボードでインタフェースが豊富
デタッチャブルノートは、キーボードドックの装着部分で使い勝手が変わってくる。用途に合わせているとは思うのだが、装着部分が磁気だったり、ただ立て掛けるだけというタイプもある。dynabook R82は、カチッと音がなるまで差し込んで完全に固定するタイプで、キーボード上部にあるスイッチを押さたいと取り外せないようになっている。普段仕事などでノートパソコンとして使いたい私にとって、しっかりとノートスタイルになるのは大変ありがたい。
キーボードはアイソレーションタイプで、普通のノートパソコンと同じように使用できる。また、スクロール操作が可能なアキュポイントをキーボード中央に配置。マウスを使わずトラックパッドを使用している時にありがちな、強弱を誤って文章を書いている最中に別の場所にカーソルがいってしまったり、ウェブで記事を読んでいる最中に別のページに移動してしまう……なんてことが起きない。普段マウスを使用していて、トラックパッドに慣れていないという人は、アキュポイントを使用するのが便利だ。
インターフェースは、ディスプレー部にMicroUSB 2.0端子×1、microHDMI端子×1、マイク入力/ヘッドフォン出力端子×1、キーボードドックにUSB 3.0×2、HDMI端子×1、ミニD-sub 15ピン×1、Ethernet×1など。給電用の端子は両方にあり、どちらからでも充電できるので、キーボードドッグがないために充電できないという悲しい状態に陥る心配もいらない。
外部出力端子が豊富で、プロジェクターを使用してプレゼンしたり、テレビに接続して大画面で動画を閲覧したいときなどに助かる。また、旅行先で無線接続ができない宿などでも、Ethernetを使用して優先接続できるのもうれしい。
カチッと止まってぐらつかないキーボードドック
また、着脱部分がしっかりしているので、ぐらつきも少ないうえに、ディスプレーを逆にして固定できるのだが、これが意外と使えるのだ。長編映画などを見る時などはタブレットとしてずっと持っていると流石に疲れる。そういう時に逆向きにディスプレーを装着すると、キーボードドックがスタンドの代わりになってくれる。
さらに、普通のノートパソコンよりディスプレーの角度を変えるのに力がいる仕様になっており、少し押しても角度がズレないようになっている。なので、ガッツリではなくちょっと別の作業をしながらメモ書きしたい時などに、ホワイトボードの代わりになってくれるのだ。
およそ10時間の長時間駆動
dynabook R82は低消費電力が特徴のCore M-5Y31(2.4GHz)を搭載し、最大およそ10時間連続駆動するので、外出先でほぼ1日作業しても問題ない。また、ACアダプターも小さく鞄に入れてもかさばらない大きさなので、長期の旅行のお供にも最適だ。
ノートパソコン開発から30年。東芝が培った技術を集約したデタッチャブルノート
東芝は2015年でノートパソコン開発を初めて30年経つ。dynabook R82は、ディスプレーの軽さやペン入力の書き心地、ドイツの認証機関TÜVの耐久テストをクリアする堅牢性など、その30年の技術が集約されているのだ。加えて、タブレット開発で培った仕事に使える専用アプリ「Tru シリーズ」も標準搭載しているのも使い勝手のよさにつながるポイントだろう。
また、ディスプレー部が軽いことによって、タブレットとして縦向きに持って使うなど、普通のデタッチャブルノートではできないdynabook R82ならではの使い方ができるほか、しっかりとキーボードドックに装着でき、ノートパソコンとしてもしっかり使える。タブレットも欲しいしノートパソコンも欲しい、でもどっちも妥協したくない! という方には、dynabook R82がオススメだ。
試用機の主なスペック | |
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機種名 | dynabook R82/PGP |
CPU | Core M-5Y31(2.4GHz) |
グラフィックス | インテル HD グラフィックス 5300(CPU内蔵) |
メモリー | 4GB |
ストレージ | 256GB SSD |
ディスプレー | 12.5型(1920×1080ドット) |
通信規格 | 有線LAN(1000BASE-T)、無線LAN(IEEE 802.11a/b/g/n/ac)、Bluetooth 4.0 |
光学ドライブ | ー |
インターフェース | MicroUSB 2.0端子×1、microHDMI端子×1、マイク入力/ヘッドフォン出力端子×1(ディスプレー部)、USB 3.0×2、HDMI端子×1、ミニD-sub 15ピン×1、Ethernet×1(キーボードドック) |
内蔵カメラ | 前面:約200万画素、背面:500万画素 |
内蔵センサー | 電子コンパス、加速度センサー、ジャイロセンサー、照度センサー |
サイズ/重量(ディスプレーのみ) | およそ幅309.0×奥行199.9×高さ8.8mm/約730g |
サイズ/重量(キーボード接続時) | およそ幅309.0×奥行215.2×高さ21.0mm/およそ1.43kg |
OS | Windows 8.1 Update(64bit) |