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仏データ保護規制当局・CNILが「忘れられる権利」を全世界のGoogle検索サイトに適用するよう命令

2015年06月23日 12時51分更新

記事提供:SEMリサーチ

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フランスのデータ保護規制当局・CNIL※は2015年6月12日、欧州で昨年認められた「忘れられる権利」(Right to be Forgotten, RTBF)の適用範囲を、欧州域外のすべての Google検索サイトに拡大するように命じた。15日以内に指示に従わない場合、制裁を科す構えだ。

※ CNIL = Commission nationale de l'informatique et des libertés: 情報処理および自由に関する国家委員会

Google は昨年、欧州司法裁判所(ECJ)の判決に従い、現状にそぐわない不適切なプライバシー情報へのリンクを検索結果から削除している。ただし対象は、たとえば google.de(Googleドイツ)や google.fr(Googleフランス)など欧州域内の検索結果画面に限られ、google.com や google.co.jp など域外の検索結果には引き続き表示される。

欧州在住のユーザーが同域外の Google検索サービスにアクセスすることは可能であり、RTBF の対応が不十分だとの批判は絶えなかった。2015年6月22日現在、欧州から寄せられた削除依頼件数は273,049 件、URL総数は 991,439で、うち58.6%が削除されている。国別では、フランスが最多のリクエスト 56,138 件(URL総数 189,078 件)、続いてドイツ(同、順に46,143 件、176,592 件)となっている。

French Privacy Watchdog Orders Google to Expand ‘Right to Be Forgotten’
http://www.wsj.com/articles/french-privacy-watchdog-orders-google-to-expand-right-to-be-forgotten-1434098033

Google Transparency Report
https://www.google.com/transparencyreport/removals/europeprivacy/?hl=en

cf.
EU規制当局、Googleに「忘れられる権利」の全世界適用を求める (2014/12)

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