楽天(株)と楽天グループ各社は22日、IT環境の向上などハードとソフトの両面でオフィス環境を整えた新本社ビル「楽天クリムゾンハウス」(東京都世田谷区)への移転を開始した。今後、順次移動し、9月下旬に完了する見込み。
「楽天クリムゾンハウス」は地上30階・地下2階建てのビルで、延床面積は6万3449㎡。占用フロアはオフィス・ホテル棟の2階から27階で、入居人数は約1万人となる。都市機能と自然環境のバランスがとれた二子玉川に立地している。
ハード面では、ビデオカンファレンスシステムを全社的に導入し、自由な意見交換ができるようにパーティションの少ないオープンでデザイン性の高いオフィス空間となっている。ソフト面では食事が無料のカフェテリア、マッサージや鍼灸も提供するリラクゼーションスペース、フィットネスジム&スパ、パワーナップスペース(仮眠スペース)、語学学習ルーム(自習室)、デイケアセンター(託児所)、祈祷室(イスラム教徒などの礼拝専用室)などを完備。従業員の快適で健康的なオフィスライフを支援する。
楽天はグローバル化に伴い、人材の多様化が進んでいる。新社屋への移動で、従業員による緊密なコミュニケーションとスピーディーな意思決定を可能にし、企業としての機敏性を高める。