パイオニアと共同開発したSound by Pioneerスピーカー搭載
ハイレゾ対応スピーカー内蔵の一体型PC 富士通「ESPRIMO FH WF1/U」 (2/2)
2015年06月20日 12時02分更新
動画やハイレゾ音源を快適に楽しめる充実の基本性能
「ESPRIMO WF1/U」の試用機は、CPUにクアッドコアのIntel Core i7-4712MQ(2.3GHz)、8GBメモリー、2TB HDDで、グラフィックスはCPU内蔵のIntel HD Graphics 4600という構成になっていた。
そこでパフォーマンスをチェックするため、基本的なベンチマークを実行してみることにした。まず、Windows 8.1のシステム評価ツール「WinSAT.exe」を実行してみたところ次のような結果になった。
WinSAT.exeの結果 | |
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プロセッサ | 7.9 |
メモリ | 7.9 |
グラフィックス | 4.9 |
ゲーム用グラフィックス | 5.3 |
プライマリハードディスク | 5.9 |
グラフィックスが若干低めだが、クアッドコアのCore i7を採用しているだけあってCPUは高速。また、メモリのスコアも高い。ストレージはSSDに比べると低めだが、HDDとしては高パフォーマンスだ。
次に、PCMARK 8 HOME ACCELERATED では、下表のようにスコアが2965となった。
PCMARK 8 HOME ACCELERATED 3.0スコア | |
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HOME Score | 2965 |
Test duration | 41min 41s |
Web Browsing - JunglePin | 0.31539s |
Web Browsing - Amazonia | 0.13453s |
Writing | 4.96653s |
Casual Gaming | 18.86fps |
Video Chat v2 / Video Chat playback 1 v2 | 29.99fps |
Video Chat v2 / Video Chat encoding v2 | 68.33333ms |
Advanced Photo Editing part 1 | 0.26050s |
やはりCasual Gamingなどグラフィックスが影響する項目はスコアが若干低めに出ているが、全体のスコアは十分高い。Web閲覧はもちろん、デジタル放送の視聴や録画、写真編集、ハイレゾ音源の再生なども快適に楽しめるはずだ。
内蔵スピーカーでハイレゾ音源の再生に対応
「ESPRIMO WF1/U」の特徴のひとつに、CDを超える音質の“ハイレゾ音源”への対応が挙げられる。ディスプレー下部には富士通がパイオニアと共同開発したSound by Pioneerスピーカーが内蔵されており、別途外付けUSB DACやアンプなどを用意しなくても本体のみハイレゾの高音質を再現することが可能だ。また、ヘッドホン端子もハイレゾ音源の再生をサポートしており、ヘッドホンやイヤホンをつないでハイレゾを楽しむこともできる。
Sound by Pioneerスピーカーは、高音域の再現用にツイーターを内蔵しているほか、スピーカー内部の雑音を軽減する吸音材や、ツイーター部の不要な振動を抑える磁性流体などを採用している。また、BOX化や金属メッシュなどを使用することで、抜けの良いクリアなサウンドを実現している。実際に音を出してみると、低音から高音域までバランスが良く、量感もたっぷり。音場も広く、まるでコンサートホールで聴いているような臨場感がある。PCの内蔵スピーカーとは思えない豊かなサウンドだ。
次回は、実際に「ESPRIMO WF1/U」でハイレゾ音源を再生し、内蔵スピーカーの実力をチェックしてみることにする。