どうしても中古PCを視野にいれて選ぶなら……
予算の関係などから、激安の中古PCを含めて選びたいという人もいるだろう。少し前ならPCの内部の世代交代が早く、中古PCはおすすめしにくい状況だったが、Bay Trailの製品が比較的ロングセラーになっていることや、最新世代でないCPUを搭載したPCも現行機種として多数販売されている現状からすれば、中古も現実的となっている。
1年~1年半落ちくらいのものをうまく探し、現行機種と同じCPUを搭載して、そのほかのスペックも同等のものを安く見つければ非常にいい選択となる可能性はある。モバイル機だと使用状況も気になるところではあるが、HDDではなくSSDやeMMCを搭載した機種では、衝撃による劣化もないので以前ほど神経質に選ぶ必要もない。
一方、安く高性能を狙う場合で、現役では見なくなったCPUを搭載するPCを選ぶ場合はCPUの世代に注意してほしい。CPUは動作クロックよりも世代やアーキテクチャの違いで大きく性能差が出る。そのため、少しでも新しいことが重要。
5~6年前の高性能機の中古を買うくらいなら、現在の低価格PCの標準であるBay Trailを搭載したPCを選んでおいたほうがいい場合もある。
また、Windows 10の対応という面でも新しいほうが有利だ。CPU、メモリー、ストレージが条件に合致していても、パッドなど、各デバイスが動作するかは別問題。おそらく比較的新しいPCはメーカーも公式にWindows 10対応をうたい、ドライバー提供も行なわれると思うが、それより古いとなると一部で最適なドライバーがないなど不自由を強いられる可能性がある。
もし、Windows 10狙いのために、Windows 7の初期の中古を検討しているならば、実際に快適に動作するか、メーカーの対応はどうかなどが判明してから購入判断をおすすめしたい。
Windows 10搭載機種を待つというのもひとつの手だが……
もし、OSのアップグレードは面倒だったり、不安があるという場合には、7月29日に迫ったWindows 10の登場まで待ち、最初からWindows 10がプリインストールされたものを購入すべきかもしれない。
だが、ASCII.jp読者であれば、アップグレード作業の手間の軽減よりは、コストの軽減の方に多くの人が魅力を感じるはず。今買い時の低価格PCを検討してみたが、3万円前後から十分使えるPCがあることがわかった。Windows 10発売後にはPCの価格が上がる可能性もあるので、性能と値段のバランスがとれている製品を見つけたなら、今すぐ買ってもいいだろう。
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