“3Dプリンター”は、近年のホットワードのひとつだ。3Dデータがあれば、その場で立体的なオブジェクトとして出力できるため、実は工業用としての歴史は古い(1980年代から存在)。それが個人向け3Dプリンターの低価格化が大きな要因となり、“コンシューマー”の世界まで降りてきた。また、立体物を生成するうえで必要な部材の低価格化、(進行形になるが)使用できる部材の増加もその助けになっている。
紙に印刷するプリンターのようにとまではいかないものの、データを作成したり、購入して自宅で出力したりという環境は、意外と目の前にあるといってもいい。
もちろん、低価格化が進んだといってもそれでも高額なものや、また巨大なサイズであることも多い。メーカーによる創意工夫によって、ある程度性能を間引いたり、生成できる立体物のサイズに制限を設けることで、低価格化が進んでいるという状況だ。
そこで今回目を付けたのが、富士通の直販サイト「富士通WEB MART」で販売されている、ムトーエンジニアリングの入門機「パーソナル 3D プリンタ MF-500」(以下、MF-500)だ。直販価格は9万700円(税込)。高いと思う方がいるかもしれないが、最新の高機能スマホの価格と同程度と考えると、個人でも十分入手できるレベルにあることが分かるはずだ。最大100×100×100mmまで出力可能で、コストパフォーマンスは良好だといえるだろう。
国内メーカーによる製品ということで信頼性が高く、ムトーエンジニアリングの専用サポート窓口が利用できる点でも安心だ。
またMF-500には、紙用プリンターでいえばインクにあたるPLA樹脂製純正フィラメント(白)が標準で1巻付属している上に、追加で購入しやすい点もポイントとして挙げておきたい。
MF-500で利用できるPLA樹脂製純正フィラメントには白、赤、黒、青、黄、蛍光緑、蛍光オレンジ、透明、灰色の9色があり、こちらも富士通WEB MARTで購入できる。紙用プリンターのインクのように、いざとなったら量販店に駆け込むというわけにはいかないので、しっかりした販売体制をとっている富士通WEB MARTの利用を強くオススメしておこう。
富士通 WEBMART「3Dプリンターキャンペーン」
富士通WEB MARTでは、「3Dプリンターキャンペーン」を開催中だ。期間は6月12日から7月1日14時まで。
キャンペーン内容は、富士通WEB MARTのみの特別プレゼントとして、材料となるフィラメント(PLS)を1ロール分追加プレゼントするというもの。入門機「MF-500」用:2700円相当、上位モデル「MF-1100」「MF-1150」用:5000円相当だ。
また、「MF-500」を富士通WEB MARTのみの特別価格で販売しており、通常価格9万700円(税込)がなんと8万2800円(税込)となっている。この機会に、3Dプリンターの世界に飛び込むのだ!
主なスペック | |
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製品名 | パーソナル 3D プリンタ MF-500 |
富士通 WEBMART価格(税込) | 8万2800円(7月1日14時までのキャンペーン価格) |
造形方式 | 熱溶融積層(FDM)方式 |
ヘッド数 | 1個(内製ヘッド) |
成形テーブル | ヒーターなし |
冷却ファン | シングル |
最大造形サイズ | 100×100×100mm |
Z軸解像度 最小積層ピッチ/最大積層ピッチ |
0.05mm(条件付き。すべてのデータで0.05mmを保証するものではない)/0.5mm |
使用材料 | PLA(直径1.75mm) |
入力データ形式 | STL |
ソフトウェア | 制御ソフトウエア:日本語Pronterface、スライサーソフト:日本語Slic3r |
サポートOS | Windows 7/8/8.1 |
データ転送 | USB接続 |
サイズ | 280×242×352mm |
重量 | 8kg |
付属品 | フィラメント1巻、USBケーブル(1.5m)、チュートリアル、座屈防止テープ、造形定着シート(テーブル貼り付け済み) |
マニュアル | ユーザー登録後にダウンロード |